いろいろあって一日あいたようだ。
旅というのはいろいろあるもんだが、私の場合、ひとり旅で、わりと無意味っぽいことなどを中心にやっているので、そんなに色々もない。でも少しはある。
29日。この日は、前日(思えば前日は山の中をいきなり18Kmくらい歩いてるわけだ)の疲れありありで、朝にカプセルホテルを確保しにいくと「今夜のとまりならあさ10時以降にきてくれ」とのこと。へー、24時間確保ができるんだ。まるでインドの駅構内とまり宿ではないか。たしかそういうシステムだったはず。で。じゃあ(それは朝6時くらいの話)、10時までは市内の寺をまわろうということで、バスにのって、朝の浄瑠璃寺(46番)へいく。きれいな境内である。あらしかし47番に向かう路で、なんと雹がふってきたよ。あひょう。傘をたたく。やがて雨になる。また雨かよ、とうんざりしてから47番八坂寺へ。ここは、墓地からの眺めが美しい。パノラミックである。重信川がつくる低地をはさんで山がせまっている様子がわかる。結局山だらけなのである。松山城周辺は石手川扇状地なのだそうだ。さて。48番までの路はあんまりおもしろくない。普通のひらたいところだからだ。48番西林寺によってから、いよてつ「たかのこ」駅から市街にもどり、カプセルの今夜のスペースをげっとする。ああうれしい。うれしいので、シーツがととのうまで道後温泉にいく。一番安い400円入浴でも十分たのしめる。要は銭湯であるよ。でも広い石の湯船は大変に気持ちがいい。いたむ足にしみる。それから、脱衣所にいちおうポットそしてお茶の薬缶があるのでお茶ものめる。ありがたい。3じごろにはカプセルに入って、そのまま朝まで寝る。
30日。歩きすぎなので、午前は鉄道にのることにする。まず内子へいく。内子は特になんということはないところである。景観保護地区はあるものの。それよりも、名もない川の脇に並ぶ桜が大変きれいだった(おっさんがひとりだけいて写真をとっていた)のと、あと「ナイトイン キャットテール」という店があったことだ。私の感動したポイントは、「ナイトイン紺野」という店の「ナイトイン」という言葉は、一般に流通している言葉だったんだ、というものだ。紺野父のオリジナルではなかったのだ。初めて知ったのだ。あとは、大洲へ出てから海側の予讃線で松山に帰る。やっぱりこちらのほうは景色がいい。肱川雄大である、そして海に流れ出していく。見ていて気持ちがいい。午後は51番石手寺と50番繁多寺へいく。道後温泉からいったため、まず石手。裏道から入っていくと、朽ちた石塀、猫。猫はかなりいばっている。うごかない。きっと人よりえらいのであろう。石手寺は参拝客も多くみどころもあるが、境内がかなりごちゃごちゃしていてそこがいい。はっきりいって、きれいとか整頓とかと無縁である。さて、ここから逆ルートで繁多寺へいくのだが、迷った。路がわからない。近くまでいっても、「へんろ道」の看板が見えにくい。それは逆ルートだから。さんざん山の上の方とか行ってしまってから、山田池の下でへんろ路をみつける。繁多寺は整然として気持ちのいい寺だった。こじんまり。この日は予約してあるホテルにいく。すぐねる。
31日。今日である。こんぴら山へいく。わざわざ松山から往復である。何をしているのか。金刀毘羅山はさすがに堂々として高く、階段を上るにくるしく、それでもヒールのままのぼってる女子とかいるからすごい。天気がよくて讃岐の景色が一望である。ただ、琴平駅とかしんまちアーケードとか、ものすごい寂れてまして、それでいいのかってくらい。そゆわけで今は夜行ムーンライト松山(京都行)が出るまでネットカフェにいるわけだ。今週のプレイボーイはスポフェス写真祭りだったのね。いいよいいよ〜。