「The Lovery Bone」

感想。シアーシャ・ローナンが美しい。
 
 そもそもは、うまれて初めてシネコンというところにいくので、あれーいろいろ選べるのかなーと思っていたらさにあらず、オレの見たいようなのは朝とかレイトショーとかにやってるのね。
 時間が合った中からこれを選択。
 なぜかオレはアメリカで1970'sを舞台にしたものに惹かれる傾向があると思う。すごく好きな映画に「The Ice Storm」というのがあるのだが、これも70年代である。舞台こそニューイングランドの方だが。
 ラブリー・ボーンペンシルバニアだという。
 アメリカの70年代をオレが何を知っているというのだろう。記憶。1972〜1975、オレは2歳から5歳だったがアメリカに住んでいた。はじめはカリフォルニア、それからミシガン。幼児のことであるから記憶などはだいたい後付である。写真みたり、後々に8mmでとった記録を見たり。しかしそれでも記憶はある。多くはくすんだ色合いである。さむい。とくにミシガンというのは豪雪であり雪国であり、地下室であり、姉のピアノの先生がふくろうを飼っていて、その家がとりの羽がそのへんに普通に落ちているような、だんだん映画的になってきた、そういう記憶である。
 いやオレの話じゃなかった。
 この映画を今後見にいく人に向けてなにを書くのか。いやストーリーはそのへんにヤフー映画とかにあるでしょ、多分。しかし135分であり、長く、しかしぜんぜん長くなく、少女は成長するし、死んでも成長するし、奇跡も時には少し起こるし、星は輝き、天国は実在する。
 美しい。
 ピーター・ジャクソンは天国のイメージをいろいろな方法で描いたが、要は変幻自在である。なんでもあり。
 
 あれ映画について何も書いてないや。
 
 映画とか小説とかを再び楽しめるというか楽しもうという気になってきたのはつい最近のことなので、かなりオレは新鮮な体験をしている。