クローズアップ現代「結婚したいのに… 〜止まらない未婚化〜」

みた。
やっと身体が正常化しつつあるところだったのでわりと普通にみた。
出だしが、40歳独身アパレル勤務杉田さんの独白「結婚したい」連呼。
といっても、杉田さんの顔をアップにして、そのバックに他の(声優さん?)音声で「結婚したい」という連呼をかぶせたものだが。
つまり演出。
NHKで演出ということで言うと、ついこないだの無縁社会関連でのネコビデオさんとそれを見守る友人の話での演出過剰意図的誘導を思い出す。
はじめからこういうムードにもっていきたいから、それに都合のいい画と言葉しかつかいませんというものである。
 まあそれはTVなら当たり前なのか?
 でも真面目なTVはそれやると信用失うこと知ってないかな。
 話がそれた。
ともあれ杉田さんは結婚したいのだが年収が低いという理由で結婚相手さがしパーティで断られているというストーリーだった。といっても年収300万円台の後半である。立派なもんだ。共働きすればいいのである。いまどきの「婚活」で専業主婦さがし?それは夢ドリームきらめきである、ファンタジー
 またここにNHKはすばらしい女性を探してきてインタビューする。金がなければ子供つくれない育てられない。金のために結婚するのだ。いやそれは言わなかった。だが言っているのと同じことだ。
 女性が金を探している。そして日本は貧乏になった。だから結婚が減少する。
 
 わかりやすい論の進め方だ。
 
 しかし多方面からなんかそれ違うんではないかとツッコミがついったー上でも殺到する。あたりまえだ。なんかおかしいからだ。
 いろいろあるが、まずは「金は自分で稼げ」である。他人に求めるな。ATMがほしいだけだろあんた。みたいな。
 杉田さんを擁護する声も多い。
 あと、解説の山田教授(おなじみ)は「実は、結婚は年収の高い男をさがせというのは親世代からの刷り込みが大きいのでこれが困難のもと」と指摘していた。なるへそ。
 
他人はなんでも言える。
 
 オレは41歳独身低年収なのでまさに当事者であって、杉田さんよりも年収低いし、まさに、追いつめられた動物である。なので当事者として言いたいことは・・・とくに無い。いいたいことはないが、思っていることはある、
 したいのにできないことは他にもたくさんあるのに、どうして結婚だけがなにか「それができないことは本当に恥ずかしいこと」に分類されるのだろうか社会では。
 おそらくはここである。
 恥ずかしい。
 恥である。
 高齢で未婚な息子娘をもっていることは親として恥である。
 恥ずかしくていたたまれない。世間様に顔向けできない。ああもうどうして。

 と、書いてみてわかったが、つまりこの思想は、結婚について、「人間であるための条件」とみなしているのだ。つまり、そうでないものは人間ではないというコードを書いているのだ。
 
 かわいそうね、人間になれないなんて・・・
 
 こういう思想コードについて、論証するのは、けっこう難しい。
 
 もちろんこれは六法に書いてあるわけでもなく、広報佐久に書いてあるわけでもない。
 
 自然などという言葉がうまれた時点ですべての人間の行いに「自然」であることなどひとつもない。すべては意図である。意図なく(意図の有無に関係なく)できることは生まれることと死ぬことだけだ。
 
 ここさいきんでオレはオレの嫉妬のこころに向かいあわされて大変な目にあっているので、意図するところは「オレも結婚したい」であるよ、杉田さんといっしょである。でも結婚してない人できない人ない人について人間ではないと分類するのは間違ったコードだと思っている。こどもいなくても夫婦は成りたつしそこに「かわいそう」と言うのは違うだろうとも思う。つまるところどうでもいいし何でもいいのである。なんでもいいんだから他人のことはほっておけ。杉田さんは自分ががんばりたい方向にむかって頑張ればいいのだ。オレも頑張る。まずは嫉妬を克服しなんとかするところからだ。