本日。
橋本治「言文一致体の誕生 (失われた近代を求めてⅠ)」読み始めた。積んでいた本ですけど。
これがものすごく面白い。
単にオレの今の状況(鬱鬱)にはまったのかもしれない。
まあ、オレは25年くらいのキャリアのある橋本センセイ読者であるので、何を読んでもおおよそだいたい面白いのである。
馴染んだものでしか面白いとしか思えないのであれば問題ですけど。
ところでそれをどこで読んでいたかというと道の駅で読んでいた。道の駅・雷電くるみの里。落ち着く。たしかに車の音はうるさい。しかし完全に静けさを味わいたいならばかえって田舎の住宅街の方がいいのである。
まあなんでもいい。
オレが感じたのは田山花袋が二葉亭四迷の作品に感じた「ここにオレがいる」である。
「ここにオレがいる」は、いまでも週刊少年マンガ雑誌で味わえる感じである。ここにオレがいる。この主人公はオレである。オレが、このドラマを、いままさに、体験しているのだーーーってゆう。
文体なくして感情移入はありえない。
生きてるやつはかならずしぬ。