よる2

しかし、そんなに日記が縮小してもいいことぜんぜんないのである。
 
 感想を書く。Digの感想だ。水曜。新春放談みたいな。
 いちばん気になったところは「日本じゃないのに日本といいはる」ところである。日産がルノー資本の入った会社だったり、在米の元日本人でいまはアメリカに帰化した人がノーベル賞をとったのを日本人のノーベル賞の数に入れてみたり
 そういう、もう日本ではないものについて頑なに日本であると言い張る光景がある、という話である。そうだね。
 
 あとかつては結婚する人の割合は90%を越えてほとんど100に近い数字だった(昭和)ことがあったという話だ。もうアレだねどこかのゆめのくにだったみたいな話だね。そんな時代は二度とこない。
 
 しかし、統制というか、強制というか、そういう力のつよい社会(等質性)、というのはかつて日本ではずっと歴史の中で現れたことはなく、江戸だって多様性ばっかりだったと思うし、野たれ死にとかたくさんいただろうし、そんなに縛られてなかったと思うが、戦争みたいな国家事業があって国民みんなかたまった感じになり、そのあとでなんかあめりか民主主義みたいのが来たらこれまた国民みんなかたまって民主主義!って叫んでみたりの繰り返しがあって、そのあたりが等質性のもっともつよまった異常な社会だったのではないか。いまは揺り戻しが50〜100年くらいかかって進んでいるところなのではないか。そう考えるとオレが死ぬまでの社会はぜんぶ揺り戻しの途中のままだな。やれやれだな。