よる

つまり。
 「普通」の人が、普通であるように、なにも疑問をもたずに、ただ過ごしているのに対して、比較して、ある種の人間は、「普通ではないことに価値を見出す」「突出している」「特別な価値が自分にはあると思いたい」「そのために普通のやつらが感じている重要な部分が自分だけはそれを獲得できなくてもかまわない」という気持ちを持っている。持ち続ける。
 そのあたりがおそらくは疾病利得という言葉でくくられたりするのではないかと思っているのである。
 
 疾病利得という言葉ワード自体はかなり前から存在しているし、精神医学の世界での用語だろう。しかしそれに対して「普通と特別の争い」あたりはたぶん成熟した社会で裕福でなにも生き残るために考えぬくような必要がないぬるい社会の子供あたりから発生するものと思っている。
 つまりヘタウマとか。
 余裕である。