よる

姉の結婚」4巻読了
 
多分長くなる(憧れ)
 
まず。
 
女子が40歳って重たいなあ。本当に申し訳ない、オレが42でおっさんで軽くて申し訳ない。
4巻にもなり、ヨリちゃんはどんどん巨乳になっていき、そしてそうだなあ、理屈が立っているなあ。そういうキャラなんだが。そしてストーリーも複層で展開している。簡単に言うとヒーローとヒロインを引き裂くよう引き裂くように周りが動いている。面白い。メロドラマ。面白い。
 
オレの職場にも女子がたくさんいて(そもそもが女職場なのだ)なかには30代40代50代のかがやける女子の方々がおるわ。既婚未婚離婚。
 だがしかしおっさんで未婚な人間などオレしかおらんわ。(そもそもが男性が少ない)。
 
 だがしかし既婚未婚離婚というこの陳腐このうえない分類。
 
 だかしかしそのことを重く考えてそうでなくてはならないとかどうでもいいとかいろいろ考える。
 
 お話がすすんであわや川原君とヨリちゃんが結婚しそうになったら先生が止めたというところでああ常識人だなあと思った。ほっておいて結婚させちゃってもいいのだが、そのあとになって、再び真木くんとヨリちゃんが燃え上がったらー多分燃え上がるだろう、と先生は思ったのだ。責任感あるまじめな人物だなあ。月下氷人やろうなんて人はそのくらいでなくてはいけない。
 ところでいまどき月下氷人などというのだろうか。
   以下引用

月下氷人(げっかひょうじん)とは、仲人、媒酌人のこと。故事の「月下老人」と「氷人」との合成語。
(略)
この二つの故事から月下老も氷上人も共に縁結びの神様とされている。二つを合わせて月下氷人と言い、仲人の雅語として用いられている。
  
 引用おわり。
誰がそれを合わせたのだろうか。しらん。
 
 さて。とにかくあれだ。愛していてもだめなのよ。肉。
 なんだろう。たぶん気持ちがいいのだ。
 
 誰がみてもヨリちゃん40歳が真木くんのことがもう好きになってて本当は好きだから結婚したいとか思っててしかも白馬の王子様でさえあるということ、だがしかし彼は既婚者であるということ。制度的におさまらないということ。
 ここで「ずっと日陰の身の愛人でいい」という積極的選択肢もあったのだと思うのだ。愛人であることさえ受け入れれば肉欲が満たされる。
 
 なんというか求められて愛人になったんだから困らなければそのままでよかったんじゃん・
 
 とも思える。そもそも「求められる」「求愛されてる」こと自体がすごいことである。ふつうの40歳女子にはなかなかかなわない夢である、(そういうマンガだ)、
 しかもその女子はさらに仕事が出来るのである。
 
 このたびヨリの母が出てきたがこの母はもうなんというかペラペラの人間である。
 べつに批判しているわけではなく、ストーリーの要請上そうなっているのだと思う。そういう深みのないベニヤにペンキで描いた背景的人物が必要だったのだ。なにも考えずに結婚できた時代の結婚できた人物が。
 
 なにも考えずというのは実は嘘だ。本当はヨリの母とて、自分と自分の周囲について考えて、その時代の背景を考えて、今後の生活設計(かんたんにいえば旦那の収入の値踏み)を考えて、結婚するのが最良の選択であるということで選択したのである。旦那が気に入らないと言って断ることだって選択肢にあった。昔の日本が全部「親の言うことが絶対」で100%だったわけではないのである。
 
 まあオレは男性なので、あーヨリちゃん40歳かわいくて巨乳でくたびれてる感じがたまんないなー一発やらせてくんねえかなーとか思いながら読んでいる。
 とくに40歳女性の、くたびれた感じの腰まわりがたまらない。日常的に運動しているわけではない女性は加齢とともにどうしても余剰の体重が腰に乗ってくる。バームクーヘンが大きくなっていくがごとくに。
 
 そのあたりの重量感がたまらない。
 
 あと、真木くんがわざわざ家を借りてまで、そして輸入雑貨等でコーディネートしたはずの住まいがほとんど描写されないままに使われなくなってしまって残念である。
 
ひどい感想だ。