あさ2

終物語(下)」 読了。
 
あんがかった、ながかった。
いきのびてよかったね暦くん。  人間の表裏の分離と実在。
しかしこれ表紙、ひたぎちゃんかね。しんじられんね。
 
これまでの全巻を通じての感想。私がいちばん好きなのは委員長サミット委員長、プレミアムゴールデン委員長羽川翼さんです。彼女がなんでもは知らなくてもほぼ考えて行動することですべてにひとしいくらい万能になんでもできてしまう、そんななかでもこわいものは怖くて、通じない恋愛は通じない。そのことがはっきりして号泣する彼女の姿を見ることができたことはまずもって最大の衝撃でした。つぎがバンパイヤハンターたちとたたかってるときの彼女ですかねーただの人間なのにあれだけできるという衝撃と驚愕ですよ。
 
その次に好きなのは貝木泥舟さんですえ。「恋物語」は本当に好きなんです。なぜならそこに恋があり愛があるからです。あるんですよ。とてもたくさんある。電話もしょっちゅう鳴るわけです。彼はほんとうの愛を求めて恋を求めていた。頭をカチ割られる(死んでない)のはまあ自業自得であります。愛と恋とに不誠実だったからではありません。かれはそこは誠実でした。見習いたい。そこは。
 
女子が山ほど出てくる物語ですが最終的には斧ノ木ちゃんが光ってきててまるでもうチュッって感じで無機物的にキュート。すてきです。
 
いやー長いシリーズは本当にいいですね。そしてほんのちょっとしか出てこなかった老倉育さんがどこかで幸せになってくれていますように。切に願う。