ごご

西 炯子

「たーたん」3巻よみおわた

部屋の片づけをしていて疲れたので

休憩がてらやっと読み終わった

なんて非現実的な設定からのはじまりだと思いながら

1巻からよみはじめて

やっと3巻は現実感が見えてきた

2巻のなぞのテレビ公開捜査騒動はどうかと思ったが

現実的に現実とはなにかってそんなん

人の数だけ現実があるのだから

なにもどれも正しい現実なんてことはいえない

 

実際に童貞おっさんが職場の女2名から両方から好意を

 寄せられるということが

あるのか

ないと思うけど

 しかし好意のその手前なら十分にあるだろう

あるだろうと信じたい

 

つまり「信じたい」人のための漫画なんだと思う

オレを含めて日本人とか日本語を解する漫画読みの

たくさんのこの地球の人が

苦しい生活をしていると思うしそれはなにも戦争環境のことだけではなく

日本社会は住みやすいかもしれないが住みにくいところもある

住みやすさはインフラと水と治安と電気のことであり

住みにくさは日本社会の「相互監視」「足のひっぱりあい」

「疑心暗鬼」のことである

 

そんなに大きい話じゃなくてもともあれ生きていることはそれ自体で

苦しいしストレスフルだし

なにかあったかいものや優しい気持ちや

好意

親を思う気持ち

その他たくさんあると思うけど

人間の他人の他人に向けた気持ちたちを見てみたいと思うんだそれは

きっと彼らが彼女らがそういう気持ちをもっているんだなあ

と感じる能力があって

そういう気持ちってオレの中にもあるのかなあ

もしオレが彼女だったらどうするのかなあ

割り切れるのかなあ

 とかいろいろ想像をめぐらす

ことが

脳を使って楽しいし 味わいも深い(味わい⇒「抽象概念警察」案件)

 

ともあれとにかく苦しいだけの日常というのは

意識の感情のレベルではすごくさばくなのである

砂漠

乾いている

そこを潤すことのできるのは

感情に波が立つこととか

他人の感情を自分のものであるかのように感じてどきどきすることだ

人間は他人のものをそのような自分のものと仮に考えて脳内で

どきどきすることができる(共感というんだろうけど

オレが思うに共感とは少しちがうもうちょっと包摂的な概念)

だから映画や本や漫画をみるし ドラマもみる

中にはそれがどうしてもわからんという人もいるしそれはしかたのないこと

ともかく

オレは脳だけなら女子高生にもなれるし人妻にもなれるのである

もちろんジジイにもなれるし

婆にもなれる 婆はなかなか難しいんだけど

 

エロビデオをみていて楽しいと感じるのは共感というか気持ちとしての

ああきっとこんなに声をあげてぶるぶるして気持ちいいんだろうなあ

とオレの脳が思うからだけだ

勝手に感情を読みとるのだ

女優さんがお仕事でセックスしているのと

素人投稿でラブラブな実際の恋人同士のセックスとは

みていて違いがあるのだオレにはそれを見分けられるのだと

オレが勝手に自負しているだけのことだ(正解は不明だから)

 

ぜんぜん書評になっていないが書評を書くつもりじゃなかったので問題なし

 

ともあれ鈴ちゃんはかわいくて頭よくてスタイルもいいという

すべてを持っているのだが

父子家庭というだけでクラスのヒエラルキー的にはどうなのかな?

 

ともあれ待たれる4巻である

 

言えないことがあるってつらいよね