映画「私をくいとめて」について

刈谷日劇で鑑賞

 

もう公開からずいぶんたっているのでネタバレでもなんでもいいだろう

 

刈谷駅は行ったことある(宿泊もしたね)けど

刈谷市駅ははじめてだ

なんてちいさいのかなー橋上駅みたいな

駅前の閑散といったら

その

駅前にあるパチンコ屋はいってるビルの5Fが

映画館である

トイレは客席を通ってしかいけないので

上映中は中のみている客だけしかつかえないのである

オレがはやめにいったら

番のじいさんがそう言った「中だからだめ」と

オレはパチンコ屋でトイレをかりましたが

パチ屋の中を通るなんて何年ぶりだ

25年ぶりくらいだな

 

映画のはなし

 

のん

さん

の主演である

話はしっている

原作は新聞小説で土曜連載だった

A

Aがどういう声なのかは想像するしかなかったのだ

あんな顔だったとはねえ

 

のん

のんさんである

声がおおきい

 

強い

 

別に引っ込み思案ではないのである

ただ

恋愛という関係性につきすすむことが慣れていないだけ

 

はじめはあまりにも「のん」なのでこれでいいのかなと

思っていたがだんだん

くるしみが自分のことのようにおもえてきて

くるしくなってきた

 

 そうなることは原作読んでわかっていたのに

 

そう

 

くるしくなるシチュがくるのである

 

そこで人間はどうするのか

 

まあ人間らしくするしかないだろう

 

誠実な男でよかった(多田くんのこと)

 

それにしても

大九監督の

たとえば「勝手にふるえてろ」でも

主人公の妄想の中のことが主人公がしゃべって声を出して

いるシーンがあって

あとからそれは妄想でしたということになるのだが

文脈として大変なんかわかりにくいというか

漫画でいう雲点々フキダシ(考えてること 思ってることをあらわす)

映画にはないのであるから

それは大変だろうと思うのだが

今回の「くいとめて」でも

実際には口に出していないことが妄想の中では出しているので

声にだしていて

それは混乱しやすい

 

あとあちこちわからないところもあった

 

どうしてホテルに泊まることになったのかとかね

 

レンタカーかりてて雪が降ってきてまではわかったのだが

オレがバカだからだろうか

そうだろうね

 

なんにせよ

 好きな男ではあるけれど

いきなりセックスするのはいやだ

ということだと思うんだけど

いきなりセックスするのがいやだという言葉ではないような

感情があるんだと思う

それがあの大声からの絶叫でホテルの製氷機の前で騒ぐところで

 

一連の騒ぎがおわり多田くんと服きたまま布団かけずに

ベッドで向かい合って寝ているところで一旦落着するのだが 

 

そのあとに映画的シーンがはいる

 

声はなく

音もほとんどなく

 

そこは風景で

 

電線と雲とひこうきと

団地

 

団地が左バックにあって

電線は前景になっており

雲はしろく いそがしく風に流されていて

飛行機は右方向に去っていくのだった

映画では

右に向かうものは・・・・定説はなんなんだろうか

 

ともあれ

 

主人公は多田くんと沖縄にいく

そのひこうきでおわる

 

橋本愛ちゃんが妊娠しててローマにいて国際結婚の役だったわ

 

まあそっちの内面にまでいけないんだけど

 

いろいろ思うところはあり

 

ホテルがビジネスよりはちょっといいホテルで

 

ああ

 

ホテルに長いこと泊まってないなあとか

 

あと

 

ともあれなんでも

のんさんの叫ぶ迫力に引き込まれるという陳腐な

表現を書いてしまうことは大変によくないのだが

オレが引き込まれのみこまれたことは事実そうなので

そう書くしかない

 

のんさんもともと巨乳系だしセーターなどでふくらみがかっこいい

 

そして表情

 

若い女性の怒りと活力

こんなに鋭くとがって

 

温泉施設のショーでお笑いでトリとってる吉住に

酔客が舞台にあがってセクハラ(だきつく)しているシーンに

怒るのんさんは仕事上の男の上司に手首握られたことでも

思い出してしまって怒ってしまう

 

つよさがみなぎる

 

そういう映画だった

 

ぜんぜん長く感じなかった

 

みてよかった