映画「あのこは貴族」について

シンエヴァの感想は二回目みてからにしよう

 

さて「あのこは貴族」映画みてきました

今日は午後休をとったので

 

宇垣美里氏のすすめにより

 

多分正確には

「貴族」は慶応を幼稚舎からずっといるような

その中でもなんか家柄とか

そういうごく一部のやつのことで

 

主人公ふたりいるうちの

華子さん(門脇麦)は

たしかに松濤のお屋敷に住んで

医者の家の三女ではあるが

だからといって

学校名は不明だけど

ずっとエスカレーターで上がってきてて

しかし貴族というほどのものではないのではないか

 

貴族の名は

もう一人の主人公

美紀(水原希子)と里英(山下リオ)が

地方から慶応にうかってはじめて

「内部生」の子とお茶しにきて

アフタヌーンティーが4200円っていう

そういう世界にはいって

二人して

お育ちのいい方を評して「貴族」って

言った

ことに由来している

 

華子はなんというかそれとはまた別のなにかなのではないか

 

昔から日本文学私小説にたくさんいるタイプなのかもしれないし

そうでもないのかもしれない

 

 

たしかに水原希子はこのような

慶応にがんばってはいったけど家から金がなくなり

キャバ嬢になり大学は中退したけど

でもその中に太客がいて

夜じゃないほうの商売に入れているという

ような

かんじの

女性を演じさせていまの水原さんにかなう人はいないのではないか

ってくらいすごくいい

 

いっぽうの門脇麦さんはどうなのかというと

なにも考えていないのか

考えているけど言わないだけなのか

それから

考えていることを他者へ面と向かってはっきり言ったことがあるのか

ないのか

 

ストーリー的には最終的に華子さんは自分の意志を

表明して

夫の母(姑)に平手打ちされるのだが

 

そのくらいは

 

この映画のシーンでオレが好きなシーンは

細かいセリフはうろ覚えだが

一日にあったことを

楽しかったとか

なんでも

それを語る相手が

だんなでも友達でも

だれかいるってことはいいことで

そういうのはなかなかないから

 と

美紀が華子に言うのだった(東京タワーのみえる美紀の部屋の

ベランダで)

このあたりのなにか

省略の中で話がすすみ

タクシーで美紀をみかけて

ドアをあけて華子がよびとめて

そこから

美紀の住まい(マンションか賃貸か)に

二人がいるわけで

 

なんでいるのってこともなく 

 

そもそもこの二人は知り合いというには

あまりにも淡いはずなのだが

それでも

別に美紀のいうように

愛人だったというわけでもなく

そもそもそれまであの男は独身だったから

ただの都合のいい女というのは本当で

 

分かれるにも愁嘆場にもならない

 

美紀の部屋から帰って

するとだんなはベランダと部屋の境目で

窓をあけて

すわってビールをのんでいるのだが

 

いやそれは別のシーンだったか

 

 

夢について話す華子とだんな

華子が「夢はどんなこと」ときくと

だんなは

「ふつうに家を継ぐことしかない」

というだけで

それは彼にとっては夢ではなくて

やらなくてはいけないこと

なのだそうだ

そういうかんじ

 

はじめてのデート?見合いで

話題になった映画も

彼はみていない

たぶん「虹の彼方に」だと思う

気が付いたらカンザスの家に戻っているのならそうだろう

 

みていない

 

美紀の同級生の山下リオがすごくいい

とにかく背も高く胸が大きく

起業したいし声もでかい

胸のでかさが肯定的に描かれるのはいいことだ

 

それで起業にさそわれて美紀は即答でOKするし

 

華子は離婚して同級生のヴァイオリニストのマネージャー

をやりはじめる

 

 こまかいところがすごく

気をつかってつくってある映画で

そこがここちいい

食べるものの場所つまりレストランやバーや

キャバクラ

居酒屋

たくさん出てくるがどれも場にそぐうものだったし

華子の実家

華子からみて義理の兄(長女の夫)との関係性

ほんとうの兄みたいに気楽に話すことができる

 

華子の婆’(祖母)とかすごいかんじでねえ

 

こういう家っていまでもあるのって

 

いろいろ考えた

 

こういう話は女優さんじゃないとみるきが

おこらない

 

男がなにかするような映画はもういまの日本では

成り立たない

 

だから時代劇とかカイジとかあとアニメ

そういう方向でしか描くことができない

 

リアル日本社会の男は

「あの頃。」のように

開き直りになってしまう

 

就職すれば「花束」の麦くんみたいに

さみしいことになってしまう

 

 貴族には貴族の苦労もあるのはわかる

 

日本はだいぶ貧しくなったし

それはこれからの日本映画で描かれると思う

 

だから華子みたいなのは

このあたりが最後かもしれない

 

ぼんやりお嬢さん

三女

親のいいつけで

 家事手伝い

コンサートにいったりして

本当はジャズが好きなのも華子にとっては華子の

オリジナルで好き(な はずなんだけど)

 

原作読むか

 

なんにせよ宇垣総裁ありがとうございました

 

女優の顔の強さばかり考えている(あと有村架純の裸の肩の肌と)