映画「パターソン」について

2020の5月にもアマプラでみているが

今回はスクリーンでみたので

念願かなった

 

結婚とその様相

 

いまオレは

花束みたいな恋をした と

あのこは貴族 と

私をくいとめて と

良質の日本映画で男女の関係性を問うものばっかりみている

ので

関係性についてすごく考えてしまう

もちろん結婚以前と結婚以後で違うとは思うのだが

 

パターソンにおける男パターソンとその妻の関係は

どっちかというと

妻が自由で奔放に好きなことをやり

男はそれになるべく合わせていくという感じだが

それでもべつに無理しているわけではない

無理に合わせてくれなくていいのよ なんてことも妻は言わん

これでいいのだ

 

くらいのもんですが

 

ひとつはやっぱり少女の詩人がwater falls ( waterfalls ではない)

という詩を朗読し

これが

すごくいいんだけど

詩の良さを説明することってオレにはいままだ語彙がないのである

 

でもいいんだ

 

皆はそれを雨とよぶけれども

water falls

 そうなんだよ

 

そして犬が詩ノートを喰い千切ったあとで

オレが前回みたとき以上に

男はショックをうけているようなんだが

 

それは女にふられておもちゃのピストルで自殺したくなった男のショックと比べて

どっちが大きいだろうか?

 

ともに男たちはショックをうけたりたちなおったりする

 

それでいいじゃんね

 

結局男とその妻はなかよしである

毎晩同じベッドで寝る

妻はだいたいほとんど

裸で寝ているようにみえる

男は目覚めるとまだ寝ている妻の肩や背中にキスをする

この映画は

キスが

多い

 

そういう愛なんだろう

 

そういう映画

 

2016年アメリ

 まだコロナが来る前のアメリカであり世界である

 

なんにせよ忘れない

忘れられない風景がたくさんある