漫画を真剣に読む

なんというか

 

「考える」は娯楽たりうるというか

真剣になんかについて考えるというかあらゆることについて

考えること(のために調べるも含む)が

やるに足ることではないかと

こないだ(何か月か前?)に

思ったので考えてみたりしているのだが

 

「違国物語」と「僕の心のヤバイやつ」を

いま真剣に読んでいて

今日も車の中で読んでいたのだが

僕ヤバはもうラブコメというかラブコメじゃないのかも

しれないけどラブでしかも主人公の恋が

最初の最初から確定していてしかもヒロインも

確定していてベクトルまで最初からほぼ確定しているという

大変珍しいラブコメ

ととのうまでにどういう道を通るかだけなのであった

そこが面白い

(いろいろ傷ついたりするし)

 

違国物語

なかなか世間にみつかるまでに時間がかかるんだろうが

もうとっくに

話題にもなっているし

しかも

凄みがあるし

なんか

 親を二人とつぜん事故で亡くすという事実を

受け入れるまでの間の曲折が

いやしかし一生受け入れないのかもしれないし

そもそもの中学生だった朝ちゃんの個性もあるし

家族という迷宮もある

家族

そう

家族がこわい

こわいのよ

普通の家族なんてものは存在しないし

たまたま

事故で死んだことによって他人から

他人の目で「家族」を見る

みさせられる

あるいは気がつかなかったことが

あきらかになる

なるんだろう

なんてこわいんだって思ったりしている

家族はこわい

 

最近読んでいる漫画も映画も

とにかく女性の推薦だったり

女性の作品だったり

女優さんばかりおいかけていたり

ぜんぶほとんど女性のなにかである

 

勿論アダム・ドライバーはちゃんとした名優なんだけどさ

 

女優ってもう使ったらいかん言葉なのかねえ

 

「恋愛をしない」「しないというやり方にする」「そのことがわかった」

わかった

そのように言う

言ったのは違国物語の6巻の

槙生ちゃんの女友だち女子会での

とある友達の女性が

そのように言っていたのだが

「わかった」

っていうんだよ

どのようにわかったのか

とかそういうのは一切言葉としては語られない

ただ

「わかった」って

言うんだね

このへんがすぐれて漫画表現だと思うんだよ

 

言葉だけがそこに

浮いて漂い

しかし存在感はつよい

 

そういうふうに今後いきていく

そういうふうにするのがいいって

「わかった」

んだね

 

恋愛をしない人生があるのである

もちろんあるし

ふつうにある

結婚しない人生もあるし

なんでもある

 だれでもなんでもあるしありうる

社会と接点もつもたないも

なんでもある

 

それだけにこわいかんじがするのは

 

オレがそれを

知らないのことを

これからこの漫画を読むとそれを知ることになるだろう

という予感で

 

知らないものはすべてこわいし

こわいに決まっているのである

知らないのにこわいとは不思議だが

 

知らない場合の感情は

「こわい」か「怒りを出す」か

どっちかしかないのではないか

 

この2つは同じものかもしれないけどね

 

赤表紙の「1冊でわかるシリーズ」

www.iwanami.co.jp

そんなのも今日は読んでいたんだよ

 

家族の中で感情をぶつけあったり

同僚だったり

友だちだったりする

 

どこまで誰ならどのくらい感情をぶつけてもいいの

 

それは家族であっても家族でなくても関係性のそれぞれの

オリジナルだね

 

これからも長くつきあ(わざるをえない)うのであれば

それなりに配慮するよ

 

自己への配慮が大事なのは

自己とつきあうのが一番長いからだ

 

自己への配慮

(性の歴史第3巻)

https://www.shinchosha.co.jp/book/506706/

 

朝ちゃんが

 

「自己」について考えはじめたばっかりのところで

ぐるぐるまわっているのは

まだ誰も朝ちゃんへ

そのようなことについて考えるための

材料をわたさなかったからだ

 母親は指示のみ行い 

 父親はなにも行わなかった

考えることと自己について考えることと自己は

なにを考えてなにが好きでどのようなことをしているときが

歓びを感じるのか

好きな人間は誰か

他人とつきあうときに何を一番重要に思うのか

自己と他人とは違うものであるというときに自己の行う判断を他人へと敷衍していいものか

 

敷衍とかってあまり日常生活ではつかわないね

延長でいいか

ものさしの延長(視覚的にも延びるというイメージでいいじゃん)

 

真剣に漫画よめば考えることはいくらでもある

 

ふわふわと浮かぶネームの海は雑談で会話が飛び交っていることを

あらわしている

 

そう

視覚的に