映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」について

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇

である

 

3回みたからそろそろ感想書いてもいいだろう

 

オレの個人の感想だし

ネタバレは公式が解禁してくれたし

 

しかしあまりにもたくさんの

いろいろな人の書いた感想を読み

これほどに

さまざまな人の脳を刺激しつづけるアニメもそうはないだろうと

思えてくるのである

 

二次創作の大量発生は大昔からだ

 

#LSA

というタグは

ラブラブなシンちゃんとアスカ

って意味らしいし

 

一方でカヲシンといわれる

カヲル君×シンちゃんも大昔から隆盛だ

 

切り口も様々だ

 

・シンジ君の成長

をお話の中にみる態度

 

庵野監督の葛藤と決断

を見る態度(オレはエヴァよりも監督が好きなんだ)

 

・集団劇として好きなんです

 

綾波が救われてくれれば満足です

・アスカが救われてくれれば満足です

 

・マリって誰なのどうして突然あらわれたの?

 

・マリは監督が奥さんに救われたことからあらわれたんだよ

 

・マリだけが監督の脳の外からやってきた

 

・すべての謎(Qはどうしてあんなにおかしな話になっていた

んだ?)がいま最終的に明かされる!

 

・戦争とその始末

 

・終末的世界のケリのつけかた

 

いろいろ思い出してしまう

レイヤー

かさね

 

箇条書きするしかできない

 

Qはズレた世界だったんだよという説を

シンの公開前にさんざん読んだのであるが

シンはそれらの「ズレ」があるという仮説を

ほとんど全部否定していたし

なんならシンによって旧劇のトラウマさえも払拭された

と思う

(つながりのことはオレにはわからないがそう思う)

 

14年の間隔があるのは事実そうなんだろう

そうでなければQの時点でトウジの妹たる

ヒカリが大きく成長してヴンダーに乗っていることが

説明がつかない

 

というかつながりね

 

Qのラストシーンから

シンのパリのあとの表題タイトルの

流れる中の

メインテーマ音楽が流れる中の

OSTのブックレットでニーノ・ロータへの言及があって

すごくうれしかった オレもすぐにゴッドファーザー

連想したから)

赤い世界の中を歩く3人

シンジアスカレイ

あの3人の進むことがQからシンへの連続性を明らかにしてくれて

ほんとうにオレはうれしかったんだ

 

だからズレではなく連続である

 

オレには裏世界とかマイナス時空とかわかんないし

わかんないのでそれはいいにします

 

③成長とは何か?

シンジが逃げてもどって逃げて戻ってそれは

くりかえしだったのだが

 成長というのはなんというか不可逆的なを時間を

そこの道を先にすすむことだと思うし

進むということは歩くということだ

 

シンちゃんの基本がそんなに変わったとは思わないんだが

 

それでも考えたしアスカの質問にも答えたよ

 

皆はやさしい

 

シンジがそれまでの新劇の序破Qの中で

他人からなにか

他人へとなにか

有難うと言うことの真にこころから他人へと

ありがとうを渡したことがあっただろうか?

 

とかちょっと考えた

 

ありがとうを言うことは普通の事ではあるが

そもそもがそういう

「普通のこと」を言うことができるだけの

静穏で平和な世界というか

安定した世界

とつぜん呼び出されてエヴァにのるとか

そういうことが無いようでなければ

ちゃんとした人間の育つ環境とはいえないし

そうでなければありがとうも

おやすみも

おはようも

さよならも

言えないのではないか

 

④戦争

思うにひどい話で

人類補完計画だかなんだか知らないが

現実的にアニメの世界の中というのは

使徒

攻撃してくるし

実際の死は

死がたくさんあって破壊があるから

人間も死んでたくさん死んでると思うの

 

それこそミドリとかも家族が死んだんだと

思うの

 

家族が死んだせいをシンジのせいにするんだったら

憎んでもしょうがないと思うけど

 

シンジひとりのせいにするのもおかしな話で

なんでそれあんた知ってるの?のところから

なんか

疑問はたくさんあるけど

話をもとに戻して

 

戦争です

ひどい戦争

 

兵器

 

エヴァももともと戦争兵器で

殺して破壊するためにあるんじゃんねえ

 

殺戮機械

 

敵を全部倒せば世界は平和になるとか

そういうことなのかと思えば

そうじゃないっていうから

そこからしてテレビシリーズは

おかしなものだった

 

使徒とは何か?

ゲンドウと冬月の「計画」とは?

 

ってさんざん25年もやってきて

 

それでシンにおいては

計画とは単にゲンドウがユイさんに再会したいだけのこと

 とか言うならなんやそれということになるし

そもそも

人を攻撃してくる使徒ってなんなんじゃ

それがユイとの再会にどうつながるんじゃ

 と

疑問してしまう

 

だからその戦争はなんのための戦争か

答えのない戦争じゃん

ってなる

 

まあそのへんに深入りすると

出てこられなくなる

 

⑤戦時下の少年少女

 またわかんないのが最終的に

レイもアスカも新劇では人造生命であるようなこぴーのある

デザイナーズチャイルドであることになっているようなんだが

でも普通の人間のように恋するというか

好きという感情を

持たされているにしても

持っていることは事実としてそこにあるので

好きなんだよね

人のことを

互いのことを

 

そういう好きと好きのことが

からまってでも最終的に

愛で解決する

なんていうと強引すぎの文言だが

 

愛で解決したんだと思うんだよシンちゃんの愛が

 

そういう愛を出せるような人間になったことがシンちゃんの成長

なんじゃないのかい

 

⑥わからないこと

 愛のことは結局

戦争そのへんを

無視しないと愛のことが語れない

ような気がする

 

つまるところ最大のことは

レイが

レイがQですごくシンちゃんに冷たかったじゃないですか

それがシンではあらためて好きって言うしありがとうって

いうし

さいごには長髪になってしまっていたレイがお別れするし

そういうふうにレイが救われてすごくうれしくて

オレが嬉しくて

 

アスカにしてもQではアスカはシンちゃんにすごく怒っている

だけだったけど

シンでは最終的には人間らしく語らえたと思うんだ

 

オレは古い人間なので

シンちゃんを通じて

アスカもレイも救われたのだとしたらそれだけでいいと思う

 

まとめられないので

最低限書くとしたらそれだけだ

 

なんか騙されているのかもしれない

 

書いていると

オレが

いかに

エヴァの世界について

よくわからないことをたくさんいまでも持っている

ということがわかってしまう

 

でもいいんだ

 

それでもいいんだよ

エヴァは終わったんだから

 

そう終わった

 

 アニメを見始めて随分たつけど

アニメを見ることを続けてきてよかったと

思う

 

とんでもないものもあるけど

基本的には

アニメは人間のいろんな面を描いている

ので

人間を知るためのことだからだ

 

それこそ監督だって奥さんと出会うまでは

そういう気持ちがわからないというか知らなかったわけで

そうなのかな

どうかはしりません

 

でも今日の舞台挨拶(あんなに豪華な舞台挨拶は空前で絶後です)

をみてて

 ああ

こんなに真剣なプロのしかもトップのかたがたが

みんなで心血を注いで

長い時間と手間とお金をかけて

作るだけの勝ちがあるものをみているんだなあ

と思ったら

それにふれることは

喜びになります

すごいものを見た

 そういう感慨だ

 

人生でなんかいもないようなそういう

瞬間

 

もう見る前には戻れない

時間は過ぎる