感想(エッセイなるものがものすごく気持ちわるい)

たまたまで文學界を3冊連続で買っててきとうに読んでいるのだが

その中にたまたまその1冊目からはじまった

連載の

エッセイがあって

「私の身体を生きる」リレーエッセイ

だというんだが

どれもこれも

気持ち悪いという感想しか出てこないが

2回目の自慰の話はそれほど気持ちわるくなかったが

3回目の藤野可織さんのエッセイがまたこれがすごく

強度がつよすぎて気持ちわるさが

満開だった

妊娠と戦う話で

つまるところ自分の身体と自分の思考とが闘っている

のだそうだ

アンチテーゼにも読めるしそうではないものにも読める

アンチだとすれば

この世のすべての

母性なるものみたいなことと身体の不快とを

天秤にかけて母性が勝つみたいな信仰とか

カタカナでママとかいいはじめた日本人の最初のひとりとか

よくわからない

このエッセイには妊娠のことはいくらでもかいてあるが

夫なる人の個性についてとか

うまれたコドモを育児することは一切書いていない

それはすがすがしいくらい一切書いていないのだ

 

これだけオレが感想を書くのだからきっと

オレもなにか毒にあてられたに違いない

 

むかし読んだ笙野頼子の作品の

皮膚のアトピーのような増殖するなにかを

ひたすら描写されたかんじの気分の悪さを思い出したんだが

それがなんという作品だったかまったく思い出せない

作者の名前だっていま芥川賞一覧をみてやっと

思い出したくらいなので