豊田市美術館

さて

午前に疲れて道の駅潮見坂で寝ていたのだが

起きて

まあ

いくか

 と出発した

 

行き先は豊田市である

 

下道でいくの大変だね

愛知県内はだいたいどこも渋滞している(比喩ではない)

そういう県なのである

静岡県より都会だし

車社会度が増しているし

 

豊田市

人工都市だときいておるが本当だろうか

あとでしらべる

 

美術館の駐車場は広くてタダである

美術館の周囲は公園的になっているし

2Fというか上部分は外に

池と

鏡を配した庭園

というかモンドリアン的でもあるというか

インスタグラマーが好きなスポットというか

おしゃれ美術系である

すごいね

:こんなにいい公園なのに

人があまりいない

犬禁止みたいな感じを出しているからだろうか

それとも豊田市民は他にいくところがたくさんあるのだろうか

 

ドイツからきた現代美術である

ヨーゼフ・ボイス

そしてその教え子のパレルモである

 

ボイスのつくるものはなんか

民芸

といってもちょっとその雰囲気をかすっているような

しかし現代美術ではある

しかし彼は「社会彫刻」を提唱した人でもある

人が社会に対して行う行動はすべて社会を彫刻する芸術行為だ

みたいな

 

フェルトや脂

蜜ろう

いろんなかんじ

発電のイメージとかレモン電池とかね

 

パレルモはなんちゅうか色彩のある人で

無題で

四角の色の塗分けとか

やっているのだが

これが単純なものではなくて考えに考えてつくったという

アルミの上にアクリルで塗るんだけどたくさんの色を

重ねて重ねているので下の色が

見えないんだけど不透明の中にみえるような気もするような

おまけに

素材がちゃんとしたモノなので

四角は

膨張色で塗ると大きくみえるし

反対のは小さくみえるのである

4つならんでいるとその対比がすごくわかる

色のくみあわせも

 

それからパレルモは家とか建築の中の壁に

いろいろと絵を描いたというが

というより

「線」だったり「色の面」だったりするのである

ただしそれらは現存しないため

計画と色見本と写真だけしかない

しかし

たとえば階段の踊り場が

そこだけしかくく

「鉛丹色」だったり

あるいは四角い壁の四角のきわに沿って

線が

四角く内側に書かれていたり

したら

それは

そのものはあまりにシンプルであってもやはり「絵」なのではないか

 

パレルモは三角も描いていて

三角なんだけど

たとえばドアの上に三角があったり

それだけでもなにかが気分が

かわると思うんだ

抽象のもつ力というか

 

どうしても絵画は写実とか意味とか感情を

そういう思い込みからどうやって遠くに

離れるのかをボイスなどは考えたというし

その教え子のパレルモもそうなのかもしれない

つまり

美術であるか否かを考える必要もなく

なにかをそこにすこし足したり

描いたり

色をつけたり

 

そんな感じのパレルモ

いわゆるレタリングはぞっとするほどうつくしい

 

コレクション展もいろいろなものがあって

「ミルクストーン」

www.outermosterm.com

このミルクストーンは

ただそこに置いてあるので

なんかね

すごくシンプルですが

大理石の上の牛乳

っていう

なんだろうね

それを考え付いた人が地球ではじめてそれを考えて

作品にしたわけだが

作品としてそこにあればそれを見て

なにかこう

動いているような・・・動いていないような・・・・

そんな気分を味わえるんだ

 

不思議な時間だった

 

天気がよくて

となりは通路でガラスで空も山もよくみえたので

オレはそこからミルクストーンの背後に空をみて

豊島美術館のことを思い出したりしていた

 

豊田市美術館はなかなかすごい

金かけたわりに大人気でもなく

でも確実にそこにあるし

今度は来月モンドリアン展なのである

 

ちょっと楽しみである

 

はじめていくところはたいてい全部おもしろい

 

愛知県内は車がいっぱいだ