行ってきた横須賀美術館 「糸で描く物語」刺繍と、絵と、ファッションと。

というわけで0700あたりの出発でドライブ時間かけて横須賀へいってきた

 

まあいいほう

 

帰りは三浦半島浦賀から保土ヶ谷バイパスから東名で沼津までを使ったので時間短縮できた

要は箱根を越えたり

西湘バイパスから江の島から鎌倉から逗子からを抜けるに時間がかかる

という話ですけど

雨の逗子はドライブしてても気分はよかったよ

森戸海岸を抜ける道は狭いので対面通行に気をつかう

何度かいくと逗子がだんだん身近になってくる

まだ店にはいろうという気にはならないけど

 

葉山でブランシス・ベーコンをみたり

豊田市でボイスとパレルモをみたり

だんだんいけるところの美術館が

気になっている

とくにオレが目がむくのは

正統の絵画ではなくて

抽象とか

彫刻や

ドローイングや

形あるもの

など

なにかこう

勿論油絵だって目でみないとそれはわかんないし

動画やテレビでみてもわからないものを

みたいんだけど

 

今日は特に刺繍から絵からなにかこう

凄い感じのまさに目で目の前でみたいかんじ

 

刺繍というテーマとくに呼び寄せるのか

どの美術館にいっても男性より女子のほうがおおいのだが

きょうはとくにギャラリーに女子が多かった

 

東欧中欧の刺繍(伝統的)からはじまる

もうなんか

趣味で飾ることがついつい行き過ぎてしまったかんじの

刺繍が重そうな衣裳たち

そしてステッチ見本布とかもある

すごいのねその数が

 

地獄ちゃんにみせたいような

図像というか

たとえば人形のような家族と自然のもので四季をあらわすとか

ラブリーなものもあれば

勿論幾何学模様(文様)もすごいバリエーションが多くて圧倒

される

 

次はイヌイットアイヌ

フェルトのような一枚布の上に

犬ぞりや氷の家などの伝統というかなじみのあるものを

刺繍と布きりはり縫いつけであらわす

ちょっとイヌイットの定住化政策の影もみえかくれしてたけど

 

刺繍美術

もうここからなんかすげえの

「童画」の語を産んだ作者とその妻の図案と刺繍たち

京都で伝統の絵柄の刺繍を継ぐ三代目

ブラジルの刺繍絵本作家ホジェル・メロの絵本原画

これは今日からの限定公開でラッキー

メロの原画はすごいよ

くらくらするよ

網の目蜘蛛の巣のような細かいものがうねって世界線の向こうへ

すいこまれるようで

 

あとはチェコの刺繍人

革命で共産党政権になってなにもかもなくして

アル中にまでなったけど息子の提案で

刺繍にうちこむようになった母とか

 

巴里のオートクチュール刺繍の人とか

 

そして刺繍美術作家の蝸牛あやさん

 

実物みてみないと

たぶん

この感じは伝わらないと思うのだが

 

「蝶(2020)」の

背景の暗さの中にうかびあがる蝶の夜光の感じ

 

「女Ⅱ」

のほかに「星々」「星々Ⅱ」もあるのだが

この3つは背景が完全な黒で

黒色の布なのだが

この黒はいままでに見た絵画の絵の具の黒などとも比較して

一番黒い黒で

そこに

何なのか表現できないものがそこに置いてある刺繍なのだが

それはなになのか

星にもみえないし女にも見えないが

そのものにそういう題をつけたんだからそれは

なにかそういうものなのかもしれないし

 わからない

 

しかし刺繍でつくられたそのものは三次元の陰影と

色の表面の鮮やかで自然にうまれたものにしかない色の

いろいろな混ざり方と現れをしているので

それは自然のものなのだと思うようになる

 でも何なのかはわからない

 

オレは石か貝のなかまに見えるのだが

 

 

 

というまあびっくりしたものというのはびっくりする

文字ではかききれない

 

あと所蔵作品展もありこれは

横須賀美術館

半地下の埋め込まれた部分をつかってものすごい天井の

高い吹き抜け構造のある部分に

ものすごいでかい作品が

設置されていて

大きさだけでも圧倒される

大きいことはいいことだ

 

 

 

美術館レストランはイタリアンで有名らしく

雨の中でも待ち行列があった

 

マスクと体温測定をのぞけば

その賑わいは

コロナ禍を思わせないものだった

 

 

今度は晴れの日にいって屋上から東京湾を眺めてやるぜ