『初恋の世界』10巻

長く読んでいる(長いシリーズなので)

 

キャッチフレーズを考えた

メロドラマリアリティアップデート大河令和バージョン

 

別に誰の何にどのように感想をもとうと「面白かった」

の一言でいいと思うのだが

それにしても

結局

”読者は作者が思うよりはずっと大きく強くその物語のキャラのことを

現実に存在するかのように感じているようだ”

というわけでまるで現実のnext doorのようにそう思っているから

 

こんな人いない!

と思ってみたり

こんな人やこんな素敵な話があるわけない!

と思ってみたり また

こんな素敵な話があればいいなあ(うっとり)することもあるし

 

説得力はリアリティから生まれるものだと思うわけで

リアリティとはリアリティレベルが統一されているということでもあるし

それはその世界内でのリアリティレベルの話であって

 

どういう困難がありうるか(想像しうるか)とか

どのようにこの世界の人間たちは他の人間たちに対して接しているのか

どういう言葉を発しているのか

人間関係のconflicts に対してどのように克服(調伏)しているのか

 

みたいなことで問題がこじれても最終的にあるいは段階的に

解決するとカタルシスを覚えてとてもなにか気分が

かわる

 

そういうわけで初恋の世界10巻だがそのまえに9巻をよみかえしていまどういう

ふうになっていたっけ・・・と記憶をよびさますところからはじまる

黒岩氏は結局最終的にあのダンナをゲットした

わけだね偉いねダンナも偉いけど

高校教師はまだ不倫相手がそのままいるんだね

医者の妻は息子を義理両親にとられたままか

主人公は面倒な女で若いイケメンをまだ最終的に

そこと結婚するかしないかを・・

そうだった9巻のラストが「する」にだいたい決まったところだった

 

それで10巻です

 

えっと主人公は母に強制的に見合い相手を送り込まれていたが

若いイケメンと結婚することに決めたので見合い相手は引き下がったようだ

医者とこじれた人は結局医者が離婚すると言ってまあそこそこ解決

したようだ

 

と簡単に書くが

あまりにも長くこじれていたためにそこを解決にみちびくにはたくさんの

お話の流れが必要だった(連載で長くこじれを続けさせるのは人気がないと

できない)

結局女性マンガだろうとどこの漫画だろうといまや

男性の成人してるけどどうにも悪いほうの男性性とか

加害とか不義理とか愛がないとか不誠実とかそういう

社会の歪みを生み出すようなひずみに対してはいまの

漫画は容赦がないので

愛がどこにあるかをはっきりさせ

愛人のほうが好きだということになれば男は

妻とは離婚する正式に

と言わないといけなくなるのであった(もちろんそこに

実家の権力がからんでくるので男としては決断は容易なことでは

なかったが

それでも家と縁を切る勢いで決断しないといけないのだった)でも

医師免許があればそこそこ食っていけるでしょ

 

まあなんですかねそういうことをできるというかさせたのはひとえに

お嬢様育ちの女が別荘と使用人をひとり自由に動かせる立場だったから

愛人とその子を別荘に囲って説得できたということですね

このへんがすごい設定ですが

はじめからそうだった(この長い漫画のはじめからこの人は

お嬢様の家で育って医者と結婚するのもまわりから決められてた

くらいの金持ち資産家だったからそれはリアリティとして

突然ついたものではないので納得)のです

 

もちろん現実問題としての今後の苦労はあるに決まっている

のですが

そこは別にドキュメンタリーではないのでそこまで

描く必要はない

 

あと40才女性がはじめて結婚することに決めてほぼ

毎晩セックスしてたら「自然に」子供ができたことになるとすると

それは現実の女性40歳として身体のコンディション的にどうなの

普通なのそれとも珍しいの現実のありかたの幅はどのくらいのレンジが

ひろいの?と疑問に思うがオレはそこは知らないことなので

知りたいならちゃんと調べるしかない(いまは知らないの段階)

 

なんにせよこの漫画をいったい誰がどのように読んでいるのか

しらないがいまや別に女性だけが女性マンガを読む

わけもなくいろんな人が読んでいるにきまっているが

 

世間様のメジャーな場所がどこなのかは知らないが

日々いろいろな場所でいろいろな漫画が

生産されてそれを沢山の人が読んでいるのであるそして

女性の生活

まさに生活

というかなりわいというか

愛というか生活が人間誰とすごすかによって生活そのものは

すごく大きくかわるしうれしいことやつらいことが

あざなえる縄のごとし襲ってくるし

 

そういう生活を少しでもなにかひととき物語で

抽出されたかたちで人生のなにか出来事を

味わう(自分のエピはつらいこととか忌避したいしうまく味わえない

から)ことが

かゆいところをかくような

興味のトリガーになっているような

滋味あふれるひだの深さにおそれいるような刺激

になっていると思うのね

波乱万丈かもしれないし色数のたくさんあるケーキかもしれない

他人に代理体験してもらいたいんだ

 

旅行だっていきたいけど金と時間がないから他人にいってもらうんだ

 

(追記)

しかしあれですよね

わからんこともありますよね

 

たとえばこの漫画で

男性

若きシェフ(イケメン)が

どうして主人公(年上)を

好きになるの>?どこが好きなの?どうして好きなの?

 

は結局は謎なんですよイケメンは主人公にむかって

なにかこうもっともらしい理屈を言いますが

別にそれ理由になっていない

 

まあだから存在するのは理由ではなくて行動なので

過去を紐解いてみれば

ずうずうしく店に入り込んで支配的な態度を示すところが

その動機が「あなたを好きになったから」というもの

だった

というのの行動のほうのコストが

あんなにコストをかけるならきっとその理由も

真正にちがいない・・!

と読者は思うかもしれない

 

そういうかんじの保障

 

まあそうでもないと行動が不可解なだけになってしまうから

 

医者のほうはわかるんだよねー

結婚は家のきめたことだったけど

愛人はすっぴんが可愛いかったからでしょ>?

(オレの個人的なきめつけ)

あとは金で支配できるからでしょ(家のうしろだてのない女だから)

 

こういう前近代的なものいいをしていい場所としてはいけない場所がある令和

 

でもオレが男性なので男性性欲については思うんですが

結局9割5分の時間はセックスとかそれに類することを

妄想しているのは実際真実だと思うし

真実そうならそうでしょうがないじゃんねえ現実なんだから