「なんでもいい」という宣言通りに
オレはこのままいって電気工事士になることはいまのところ
定まったのであるが
別にたかが職であるから「人間」であることは変わりないし
資格が得られるだけの話である
手に職がつくかどうかはわかんねえぜ
こういっちゃなんだが全身でそれをするようなそれは
なかなか得られん
全身小説家という語が昔あったが
それはその小説家がそうであって
そういう小説家もいるということだし
詩人は全身で詩人だろうねえ
音楽家もそうだし
しかしそれそういうそれ以外の凡なるやつらは
仕事
というもののたまたまそれをしてる金かせぎであって
別に「~~になった」わけでもないのである
ましてや死ぬまで「~~」であるわけでもないし
定年とか首とかになれば「~~」ではなくなるわけで
全身で何かになっているというのは死ぬまで変わらず
縛りのようにずっとそうなってしまっていて
もう離れないし変わらないし確定満貫である
そういうのに成れたらいいなと子供のころから
思っていたしいまからでもなりたいとは思うものの
死ぬまでにならないことのほうが可能性が高いよね
そういうもんだしょうがない
諦めるというより
続ける覚悟だけはあるが
ならなくてもしょうがない(ならないまま死んでいく)
ことが
ある
ということがわかるだけでもわかるわけだ
そういうこった
これが本日「受講許可証」を郵便でうけとったオレの弁である
はじめて言語にしたような気がする
このことを
つまり「違いがある」ということだ
「なる」のと
単なる仕事との間
には
違いがある
ここでオレが「単なる仕事」を
下にみているのは
明らかだ
下
そう
下(げ)
なのである
しょうがないよ違いがあるのとおなじく
上と下があるんだよ
貴賤は無いとかいうのは
それはですね
賤民は居ないが
貴で上であるやつはあるってことなんだよ
つまり地上のラインがあってそこにみんないて
そこは誰も他人をそこからバカにできない(同じレベルだから)
んだけど
しかしそこより上があるってことで
上で
天により近いんだよ
天(てん)?
オレはそれをどう思っているのか