映画「マイスモールランド」について

なんでかというか「知らない」のではなく

もう知ったので「知らないとは言えない」になるのである

それがコミットメント

 

がっこうおわって図書館に本かえしにいってそっから

けっこう近いモールであるそこの映画館

でたまたまかかっているのを知って

なんとなく内容は耳に入っている

でも

それは辛い出来事がおきておそらくはそれが

解決などしない

という話だろうと思って

そういうのをわざわざ見に行くのは気が重い

それでもムービーウォッチメンの課題映画になり

そして

オレはそういうのから「逃げた」ような記憶がのこるのが

いやなのでみにいった

そして1200円s(シネマイレージデイ)

安い

 

いい映画館だった音がひびきがすごくてとくに

映画の最初がクルドの結婚祝いの歌の踊りのビートなのね

オレの腹に

オレのもってるウエストポーチに

すごく震えをもって響いてきたよ

 

その結婚式で掌に赤い丸のしるしを画くのね

それがなかなか消えないの

消えないんだけど

それをバイト先とかでその理由を

言えないの

主人公は言えない

 

言えないのは理由があって主人公17歳高校生女子サーリャは

自分がクルド難民であることを

ほとんど誰にも話していない

日本人でそれを知ってるのは弁護士先生だけだ(平泉成

バイト先の店長(藤井隆)にはかくしている

バイトさきの店長の甥の少年が

同い年で

好意というか互いに

ともだち

である

彼にはクルドのことをはなしたくなる

 

しかしこれまでは滞在カードをもっていたが難民申請が

またしても却下されたことで

仮方面扱いになり

埼玉県からでることが禁じられ

就業が禁じられ

ビザないので大学受験も封じられ

 

なにも解決法がない

 

たくさんの出来事がある

 

しかし解決できない

 

おとうさんは

その中でも就労していてつかまって

入管に収容され

世界でもっとも悪質な日本の入管である

収容に期限がなく病気の世話もしないで病人を殺す入管である

 

はじめから解決はないと知ってみにいって

そしてその通りで解決はなかった

 

映画の最後のエンドロールではこの作品は事実をもとにして作成されたフィクションですと文字が出る

 

たしかにそうだろうと思う

 

家賃がはらえなくて督促されるがそれでも

父なき家族(三人で姉・妹・弟)のクルド人一家は

そのままアパートに住んでいる

 

金がどう工面されているのかはしらない

 

しらないが

 

現実のクルド人たち(ここから映画ではなく現実)だって

おなじように金で苦労して入管と闘っているのは事実だ

 

映画の中で

サーリャとその友人=~の少年は家にいたらサーリャの父が

かえってきて

サーリャがとっさに嘘で

同じ高校の同級生でクルドについての発表をするのだ

というと

父はすごくよろこぶのである

めしくってけという

日本人はクルドのことをなにもしらないが

すこしでも興味をもってくれるだけでうれしいと

いうのである

 

それは東北で東北に興味をもって来てくれるだけでも

ありがてえ

という人もいるのと同じなのかなあと思っていた

 

とにかく

オレはなんでもそういう解決のない話が苦手で

たとえ脳内だけでも解決方法がないかと思うのだが

これは本当に日本政府が本当にダメのカスであって

犯罪国家なんだけど

入管のやってること自体が犯罪

だけどそれを裁くことができないのである日本の行政府

しにさらせと思う

 

そして映画というものの力を考える

主人公

主人公は本当のクルド難民ではなくクルド人でもないが

女優さんだが

ルーツはミックスであるし

本当に

そのたたずまいと台詞

しらないのにクルド人親子にしかみえないのである

 

映画は知らない人にも知らしめる

そういうことがあるんだと

 

映画だけではないけれど

 

それでも映画という形がそれを知らしめる

知らしめることが意義のあることで

 

たとえば周囲からいいなずけとしてつきあったらどうだ

と言われるクルドの青年だって

どこにも悪意とかないのである

ただクルドの習慣にのっとっているだけで

あとサーリヤのことも好きなんだろう

どこも悪くない

ただサーリャが今のクルドコミュニティの現状の中でだけで

生きていくのがいやなだけだ(小学校の教師として日本で働きたい)

 

 

なにしろたくさん考えてしまう

祈り

祈りのことばが出てくるんだよ

 

じっさいオレはクルド人が信奉する宗教の名もしらないんだよ

イスラムではないんだね

だろうかね

なんだろう

 

「大半はスンニ派イスラム教徒だが、他の宗教の信者もいる」

そうなんですか

なんとなくイスラム感がなかったんだ

ベールもかぶらないしブルカでもないしヒジャブでもないし

 

ともかく

つかれていたが

見てる間は居眠りもできなかった

 

見てよかったのは事実であるし

 

考える