少々おちついたので(だんだんほんのわずかずつ
日暮れがはやくなりはじめている7月の後半であU)(
読書をする
橋本治「初夏の色」
の短編集の最初に収録された「助けて」である
東日本大震災の話である
いまごろ
2022年になってこういうことを読むのも
なんなんだが
それは忘れてしまわないようにというか
そもそもオレは震災直後の
「なにもないほどにすべて波がさらっていった土地」とか
「災害ユートピアのように団結し笑顔もみせる住民」のことは
リアルでは知らないのである
でも小説にはこのようにのこされる
ドキュメンタリーとか映像とか手記とか
いろいろあるとは思うのだが
それでも簡単に人間は忘れていくし
オレが知ってるのはほんのわずかのことで
息子をなくした親の語りとか
(それは山田町でおはなしをきかせてもらった)
まあ
そのくらいだ
陸前高田の巨大土はこぶコンベアも今はない
みなわすれていくのだ
覚えている人は覚えているけど
地震そのものは自然のパワーであって
誰もそれをとめられない
それ以外の人為によるものは止められるんだけどね