図書館でかりてきた本たち「都市計画」とは

『老いる家 崩れる街』『老いた家 衰えぬ街』

講談社現代新書二部作

著者は野澤千絵さん

工学(博士)のほうの方である

・都市計画なき街はぐちゃぐちゃになる

・計画なき街として住んでた人がいなくなる(老人死んだ)

・空き家放置地獄

・工場やトラックの出入りと家がばらばらに適当に建てられた場所の悲惨

・市町村が土地の指定をあきらめた

などなど

 

もちろん理想は「コンパクト・シティ」とか

まとまって老人が住むこととか

配達が便利とか

ヘルバーも来やすいとか

きれいなまちとか

そういうのなんだろうけど

 

オレが最初に思うのは

どこに住みたいかを決める自由意志はどうなるんだということが最初

それから

 

土地を個人資産としてみとめないようにする(公的なものとする)のが

いいんじゃない?というのがひとつ

 

自由意志としてどんな老人になろうともどこでどのように

住みたいかは自分で決める権利が基本権としてあるはずで

なにがコンパクトシティだそんな老人ばっかのエリアなど気持ち

わるいから住みたくない!

というのもあろう

かと

 

あとは土地に私有をみとめるからいけないのであってたとえば

海岸は誰のものでもないから海の家など営業なんてできませんよ

とすること(きれいになりますよ!)とか

 

山は誰のもんでもないからマツタケとるとか冗談じゃありませにょ

ぜんぶ禁止です!

とか

 

とにかく占有権とか先有とか権利をみとめるからいけないのであって

ぜんぶなにも個人にはあげません!

という社会だってあるわけでね

 

とくに土地のような「それは神とか仏とかの人間ならざるものがつくった大地

なのだから使用なども私有などもみとめません」すべてが公のものとなるわけです

そうするとどこに住むかとかそういうのぜんぶ公が決めることに

なりますね

しかし公といえどもその中身が人間なのです

結局人間が人間の私腹を肥やすのはかわらないのであった

 

めでたしめでたし

 

お笑いはさておいて(笑えない)

 

都市計画なんてのは

最終的に収奪ー強制代執行までやらんとその場所は奪う

ことができないわけで

行政がその公権力を発揮する時というのは本当に

暴力ですよね

そう

それが公権力

ふだんはみせないようにしているだけ

入管のそれも暴力なんだがあれに法的裏付けがあるとはとても思えない

のである

 

どこまでいっても都市計画なんていう名前がわるいわけで

都市を人間が「管理」できると思っているのかどこまでできると思っているのか

それが

問題です