篠房六郎

ところでオレはいま「百舌谷さん逆上する」5巻を 読んでいる。
なかなか読み終わらない。
大変な書だからだ。
 
 教えうお。どうしてこの書が,
あまりにも
たいへんにきつい書なのかを。
 
 人は、多分、だれでも、「凹んだところ」をもっている。かくすもいい。しかし隠しきれない場合もある。
 この「5かん」だが、どうにもこうにも、マジで逃げ切れない感じである。
 すべての、たとえば「劣等感」いじめ関連、自分がなんか普通の他人とは違うところを持ってうまれてきてしまったと思っている人、そのすべてにむけて。
 直面するしかない。
 その事態が、どんなに身も蓋もないかを。
 あんまり衝撃的すぎてなかなか読み通せないぜ。まだ半分だ。だれこのこうこうせいのじょし。葛原さんだなんてどうにもえの素のあの葛原さんを思い出してしまうと。