ゆうがた

当直中。
 
やっとゆうがたになった。きついわ。
 
しかし今気になっているのはソファーをどれ選ぶのかともうひとつ。
 
オレには今まで自宅で快適に寛ぐという思想がなかったのだ。どこもどの部屋もオレにとっては仮住まいだったのだ。だからとにかくベッドとテレビと冷蔵庫があればいいくらいの勢いで過ごしていた、それは家庭を築くつもりもないし回りの地域住民と仲良い人間関係を作る気持ちもないし、食って寝てテレビとpcあれば暇潰しもできるくらいのものだったのだ。洗濯機さえ無かった。コインランドリーだから。それは東京でのはなし。
そもそも生活というかもっといいかえると「暮らし」(社会の一員としての)がオレとは関係ないものとして意識されていたのだ。
 そうじゃないだろう、家で寛ぐというのは豊かな時間を過ごすことであってそれはきれいに掃除されたところで快適な気温でリラックスすることなんだそのために家があるんだ。
オレが旅に出て安いホテルに泊まるたびに、ああここはオレの部屋よりよっぽどいいと思ってしまっていたのだ。それは大いなる間違いだ。家がいいに決まっているじゃないか。
 何年もおなじでいいのは真の高級家具だけだ。
 それこそソファーのような。

 成り行きでうちにやって来たものどもちゃんたち。さようならするときが来たのだ。