朝日記・当直明け・豪雪・今日は明けだから雪かきしなくていいやラッキー・それにしても昨日のケンミンのナッキーは可愛いかったな。いつもかわいいけど。
当直中に「半島を出よ」読了。興奮した。時々、整然と目的に向かって進むコリョのシステムが、日本のそれよりも魅力的に見える場面があって興奮した。でも、所詮は一部の最大利益のためだけのシステムだ。山の木を切り、山の動物を狩ってしまったら残るのはハゲ山だけだ。
 解説の島田雅彦が農耕のことを蔑んでいるようにもとれる文を書いてたが、多数になった時点で、農耕という不自然な営みを導入せざるをえない。
 人数が多くなるにしたがって、シンプルさが消え、人のつくったシステムに人を従わすことが前面に出てくる。従う・従わすの関係は不自然で軋みを孕み動力を内包する。
 イスラエルに行って、受賞スピーチした村上春樹が、壁と卵の比喩でシステムとそれにぶちあたるものについて語っていたが、なんだろう、個人の意向とシステムの意向が一致することなどほとんどないのではないだろうか、よっていつもプライベートな個人としてはシステムに反対し、しかし社会の中の一人という立場ではシステムの恩恵にあずかるためにシステムそれ自体の延命に力を貸す。
 おそらく、明治ごろにつくられはじめた「最近の日本のシステム」は、かなり限界なんだろう。人口も税収も企業利益も、増加はもうしない。
 道州制が各地方別採算で、コンパクトなところからやり直し、ができたら何かが変わるかもなあと、感想。