盛岡市内

ホテルにて。
今日のこうてい
 朝 佐久平ー新幹線ー大宮ー新幹線やまびこー仙台ー新幹線はやてー新花巻ーバスー台温泉ー立ち寄り湯(まったり)−バスー花巻ー釜石線ー土沢ー徒歩ー萬鉄五郎記念美術館。
 そもそもはそれを見る予定だった。だが今日のインパクトは雪の温泉の方が上だった。
 もちろん美術館も見た。萬の絵はたしかにすごいーーが、ガラスの向こうだった。面白かったのは、萬の残したスケッチ、デッサンだ。ちいさい紙にいくつものデッサンがある。顔。顔。
 とても面白いよ。
 
菊池俊吉ののこした写真群は確かにすごいものだったが、なにか風景としてオレにはぴんとこないものがあった。広島の光景はドキュメントではあるが。いちばん印象にのこったのは残酷なものだが「栄養失調の戦災孤児」という3つの写真である。裸にされた5人の男子が斜めと前と後ろから写真にうつっており、飢餓のため腹部が膨満しており、うしろからみると臀部にほとんど肉も脂肪もなくシワがよって小さく萎縮している。あきらかな飢餓だ。そしてたとえばアフリカの飢えた子どもみたいな写真と同じ顔をしている。
 
 温泉では裸であるからまったく解放感があってかなりすいていたので足だけ湯船にいれて体は外に出してぼーっと窓のそとの雪景色をしばらくみていた。贅沢すぎる。こんなに温泉が極楽であるとは。そういうこと。
 
 夜になるまえに盛岡についた。冷麺焼き肉セットをくってから、有名なジャズ喫茶にいくつもりだったが開いてなかった。かわりに放浪してジュンク堂で立ち読みしてふらふらした。あきらかにこれから同伴っていうねえちゃんが電話でうるさく話していた。あとブティックがたくさんあった。小さいやつね。県庁所在地にはたいていそういうのがたくさんあるのが最近の傾向。 
 
 昨日の忘年会がよすぎたので旅しながらずっと反芻している。