よる2

ひきつづき。
 
で、なんでオレがこの件に拘るのかというと、オレにはこれは解決できないからだ。
 他人は変えられない、というシンプルな原則はもちろんそうなのだが。
 それ以上に。
 
 この人間は、オレ(上司)のいうことなどぜんぜん聞かないのである。
 
 つまりいうならば「職場」みたいな「命令」のあるところにきわめて向かない人材なのである。軍隊ならば勝手な個人行動して即銃殺レベルの。
 
 まあ、人間的にキャリアが違うし信頼性みたいのも違うし、オレ程度の人間が使いこなせない人間なのである。
 
 オレはべつに職場に秩序規律掟を求めているわけではない・・・本当は理想としては求めているんだろうなあ。オレが上に立つと仮定するならばまさに。
 
 そういう「仮にもオレが管理している部門ならば鉄の掟の下に厳しい整然とした秩序が成り立っていないなんて耐えられない!」のである。
 
 もちろんそんな王国はどこにも存在しない。ありえない。幻以前。
 
 けっこうおもしろくなってきた。オレの追い求めるものはそもそもが前提からして幻想なのだ。
 いつも現実に負けるのだ。
 これはもうどっちが幸福とかそういう争い以前であり。