よる3

だから、毎日、家に帰りたくてしょうがないのである、家にはオレ一人しかいないのだ!これがオレにとっての天獄だ。天国だ。
 いまたまたま天獄というおもしろ単語が出てきたがこれが真実である、獄。つながれた、である。閉じ込められた、である。
 
 でもそれが理想なのである。
 つまり「他人となかよくできるなんてことがあるわけない」のである。
 
 だいたいオレの中にあるのは嫉妬と憎悪くらいしかない。
 なかなか他人をほめたり他人に憧れたりしない。
 それはオレがなんとかして自分を見ながらオレはこれでいいしこれでいくのだと思っているのであう。
 
 ということはあれだ、なるべくオレが現状のオレに追認を与えて大丈夫だよと思っていたいということであろう。ひとりでも大丈夫であろうみたいな。だから「仲間」とか口からだして言うやつにものすごく嫌悪感を覚えるのである、

 おまえにとって「なかま」がいるなら「なかま」じゃないやつもいるんだろう、そうやって分けてるようなドメスティックなラインをひいてるような奴の仲間になんかなりたくないね、と思っているのである。
 実際なりたくないんだけど。
 
 職場というのはそういう「なかま」を強制する装置であって(少なくとも日本では)