よる

愚者のエンドロール
読了。なんという後味の良さだ。材料はすべてが使われる。えるちゃんの考え方も分かる。他人との関わりをどういうスタイルで行うのが好みか。
性善説と言うのは簡単だが、他人を、基本ラインとして信用する、人間は信じるに値するものだという基底をもつ、だからこそ伯父のことをずっと長い間考えていられたのではないか。泣いてしまったのは、伯父が悪いのではなく、はっきりした原因があるはずだ、と。
 他人との関わりは重要なテーマだ。今となって古典部シリーズを5冊読み終わった目で考えると、ふたりの距離の概算、あんなに切ない話は無いな。泣いてしまいそうだ。