よる2

帰宅した。
 
まどマギ。素晴らしい物語だと思うし、それに触れることができたことをうれしく思っている。ヲタとしてのオレの生の中でも10指に入る出来事だと思う。
 
 ヲタというのは歴史の中にメジャーな「どうしてもこれをさけて通ることはできないし、生きているうちにそれを儀礼として経験できたことが歴史の生き証人であるということによろこびを感じる」いきものである。
 野球ヲタが長嶋氏の引退セレモニーを生でテレビで見たことを誇るようなものだ(そうなのかな)。
 
 ほむらちゃんがどこが素晴らしいかというとひたすら必死であるということに尽きる。ヤクザの事務所にのりこんで時を止めて火器を銃器をかたっぱしから奪っていくところがオレはいちばん好きだ。手段を問わない、なんでもする、できることは全部する、その精神がここに集約されている。もはや現実世界のルールなどまったく彼女を動かすことはできない。あらゆる手段をこうじる、そしてそれでもループは止められないのである。後篇でいちばんオレが涙したのはこの「ループがとまらない、なにをしても止まらない」ところだ。
 
 ちなみにオレが前篇でいちばん涙したのはEDである。混沌そして暗澹たる前篇の終了を、幕を閉じるED、大音量で流れるKalafina 『Magia』。フルできいたのははじめてだった。
 
 ああなんとかして「叛乱」が公開されるまで生きていなくては。