川口リリアごま紺から帰宅、キャベツコンソメスープをつくりつつモーリス・ラヴェルなど聴いて落ち着かせる。クールダウン。そうでもしないと興奮のまま寝られそうにないし(キャベツには胃腸をおちつかせたり精神を落ち着かせたりする作用があります・本当)。
さきに一番書きたいことから書く。アンコール前の本編ラストはスッピンだが、そのスッピンの前に「こころをこめてうたいます」の言葉があるのだが、その時点から既に何かが、はちきれていた。こぼれて、溢れていた。その前に盛り上がりまくりの「原色ギャル」があって、まあコール&レスポンスですな、はっきり言って大成功というか、まあツアーも後半もいいとこだし、関東だし、会場狭いし(リリアは本当に小さい感じをうける。奥行きが、ない。すり鉢の角度も結構急。音響もいい。)。去年も川口は本当によかったんだ(マイクなしの生声MCとかあったしね)。いやしかし、ごっちんが、年をひとつとっている。ごっちんという歌う人の奥行きは格段に広く深く豊饒になっている。それはもう1曲1曲が、本当にこちらのこころに響いてくるから。もう「愛バカ」とか歌ってる上ビキニの下がフリンジ付ホットパンツのごっちんは完全に成熟した大人の女性でまったく26列で見ていてもこっちが赤面するくらいだ。また胸が大きいのにおなかはすっきりしてるし。それでだ、原色の最後の方は、もう、歌詞歌わないでごっちんも掛け声だけになって盛り上がっていたわけだ。そして、原色の衣装の上にジャケット羽織って出てきたごっちんは、スッピンを歌ってくれたのだが、なんか、音程が乱れてるのかな?というか震えていた音程が、そのように感じられたが、なんでだろうと思っていたら、それは明らかに「感情を歌声に乗せて」出してくるところの感情がすごく大きくなっていて、歌声という形に収まりきらないのではないか。はみ出た部分が震えて、聴いているこっちの心にも波を立てる。言われるところの共鳴。そして息が止まりそうに苦しいまでの一瞬の静寂、の後に「Thank you, memories」の歌声で締められた。
多分私の勝手な思い込みや妄想や感じ方が7割強入っているとはおもうのだが、アンコールのMCでごっちんがいみじくも言っていた、すごくうれしくて、ありがとうとしか言えないんだけど、と。言葉や歌声、かたちあるものはいつもすこし、足りない。足りない分はいいんだ、わかってるんだ、ごっちんが本当に歌が好きで、われわれが本当にごっちんを好きで、いいじゃねえか。