遅れているアニメ感想: 紅 10話「慣れの恐怖」。
んースタンダード回想回想。はじめはその「慣れ」は、紫のことをむりやり忘れようとして、忘れることにすぐに慣れてしまうことだと思っていたが、そうじゃなくて本当によかった。
回想オンパレード。実時間軸の紫はほとんど出てこない。ただ車にのせられているシーンと、継母に怒られているシーンと、何かを決意しているさいごのシーンのみ、あとは全部真九郎の回想の中にあらわれるのみ。恋しているのは真九郎の方だ。いや両方だけどさ。
しかし今回はなにもかもがコンパクトにまとめられた全部いままでをふまえて女たちが本当は全部真九郎の味方であり、はやく紫を取り戻しに行けと、言葉は相反する内容でも意味としては全部同じだ。弥生さんの過去というのは余計かなあとも思ったが、弥生さんと紅香さんがともに新しい仕事新しい仕事というのはそれはいかに真九郎が大きいダメージをうけているかをわかっているからで、大きいダメージがなぜ大きいかといえばそれは真九郎が紫に恋してたからだろ。ただそれだけだ。
いや。なんかどうも。全然説得力のある説明ができないんだけど、弥生さんと紅香さんがともにはじめから真九郎に対して「(紫を取り戻しにいくと)そう言うのを待っていた」と言っているような気がしてならないんだ。
もちろん銀子ちゃんと夕乃さんと環さんと闇絵さんははじめから全部「早く行け」と言っている、そうするしか方法がないからだ。そうするしかないということは真九郎が自分で語っている、後ろには何もない、ここで行かなかったらじぶんは終わりだ。そう、今回のわかりやすさは、真理がはじめから確立していて、それに向けて収斂するだけであって、しかもそのことを主人公が自分の口で語ってくれているということだ、だがそんなことは今までの紅では一回としてなかった、だからここではじめてすっきりしたわかりやすい構造が出てきたら、胸がすく。
それにしても不在の紫の、回想にあらわれる紫のなんと可憐なことかね。ちょっとふるえがくる。11話をはやくみたいがそれはゆっくり時間があるときにした方がいいとおもう、風呂入ってねる。