化物語(下)

読了。
おもしろかったあおもしろかったあ。
よかった、DVD 全巻もってるけどラストは見てないんだ。先に原作で読むと活字最強。オレは羽川さんが一番好き。とくに、猫(白)(黒) を読み終わっていると羽川さんこそが一番好きと感じてしまう、とても。
にしても。
破滅の悲惨さにおいて「事実は小説より奇也」といわれるが、それは単に小説には一旦の終わりがあるからではないだろうか。人生には一旦の終わりがなく、最終的な死だけがある。
最近考えることは死のリアリティーである。
若い人は自分が永遠にいきるかのように考え、オレもそうだったが、そうでないことは徐々に認識にリアリティーをまじえて上ってくる、そして人生はどのように考えても半分の折り返しを過ぎた、ここから待っているのは衰退と痴呆化
感情の肥大と嫉妬、醜貌と加齢臭。
年齢的知恵を生かせるのはごく一部の賢人だけである。
なんちゅう悲観的な。
しかし悲観万歳。オレは悲観大好きです。くよくよして、酒のんで、毛布にくるまる冬の晴れた休日の昼間。素晴らしい。