本当にいろいろだ。まず。帰宅した。
1日目(23)家→鍋平の有料の第三駐車場→歩く(下おりてスノーシェッド経由)→新穂高→いろいろあって双六小屋(テント泊)
個人的にはこの一日目を成功させるのがキーポイントだった。
成功した。苦労もしたが。
もちろん朝4時に家を出るようなやつが深山荘あたりの無料駐車場にとめられるわけもない。鍋平に誘導される。しかしロープウェイ近くの第三(有料)に入ってしまう。早朝なので係員はいない。さて。結果はあとで。
あるいて下へ。それからやっと新穂高につく。登山届だして、左俣林道をてくてくあるく・・・が、重い荷物でのろのろ。あらゆる人がオレをおいこしていく。いいもんいいもん。
あらゆる人の7割は笠新道にいく人だった。
オレは小池新道で鏡平へ。ああくるしかった。長い。きついし。鏡平についたのは2時ですよ。ここでホットコーヒーをのんでひといき。熱いのが欲しかったのは、寒かったからだ。いや天気が曇りで。寒いのよ。ここからあと2時間というので頑張って登る。しかし弓折乗越についたときにはもう真冬の情景。毛糸帽子かぶって最大の防寒でさらに稜線を双六小屋に向かう。ガスっておりなにもみえない。きつい。
やっと双六小屋のテントエリアの色とりどりのテントが見えたときには感動した。
ビール買ったもののやっと夕食食ったらもう下痢とかんなってそのまま寝る。
2日目。(24日)
双六小屋→稜線ルートで双六岳→三俣蓮華岳→三俣小屋(昼食)→鷲羽岳→ワリモ岳→水晶小屋→水晶岳→水晶小屋→ワリモ北分岐→黒部川源流碑→三俣小屋(テント泊)
2日目きつかった。まあ午前に稜線ルートでいくのはいい。この日はたいへん天気がよく、一日中晴天快晴が予想されていた。最高。
双六の頂上あたりでそのへんにいたおっさんが「テントも面倒になったから双六に張りっぱなしで、今日は一日いけるとこまでいくよ」と言っていたのに影響される。
しかし黒部五郎岳は本当にうつくしいカールだなあ。
この日はほぼ一日中黒部五郎を見ていたといっても過言ではない。
三俣小屋につく。ここでテントの受付だけして、ザックはデポって、軽身でいざ水晶を目指すことにした。
6時間かかる予想はあったものの、出発は昼0時なので、なんとかなると思っていたのである。
引き続き午後になっても天気は快晴に近い(飛騨側から、なんとなくくもくもは登ってきていたが、薬師も北の俣も黒部もまったくくっきり見えており、その向こうだったので大丈夫と判断した)。
しかし鷲羽の登りはたいへんにきつかった。三俣小屋からまるで手にとるように近くに見えているがそのきつさといったらもうである。
まあ登ったが。
そしてワリモへいく。
ワリモ北分岐をへて水晶小屋に向かう。
このあたりの荒廃した稜線は、火星を思わせる。いったことないけど。
でも火星というのはおそらくこんな「荒涼としたただの地」だと思うのである。想像で。
水晶小屋を屋根から見る。このあたりは大町からのFOMA電波がくるとのことで、たしかに来ていた。
そのまま水晶岳へ突入。きつい岩場だ。しかしなんとかなった。
比較で言うと、北八つの三つ岳の岩場よりちょい下ってとこだった(経験が少ないのですいません)。
水晶岳の頂上に立つ。目標達成。感動。
しかしここからの帰りがきつい、まずは水晶小屋へ、これが長い、そしてワリモ北分岐へ、これも長い。
問題はここからだ。
ワリモ北からは、「黒部源流を経由するとかなりショートカットだよ」とかどっかの本で読んだもんだから。
しかし、どこまでも下っていく沢。おいおいどこまで下るんだよ。あんまり下ると、登るのきついんだけど。
しかし、本当にかんなり下ってからやっと登りに転ずる。このときすでに5時をまわり。夕陽は祖父岳のむこうに消えていった。
おまけに黒部源流の碑は、水場でもなんでもないところに立ってるし。もう。
やっと1800に三俣テント場についたときにはうす暗く。そしてライトの電池がきれて暗い中でテントを張って、もう即寝る。(ビールなんて飲むような気分じゃない)
3日目
(25)
三俣テント場を出る、0710.
いけるかなあと思いつつ出発。
0940、巻き道経由で双六小屋につく。この巻き道はいい。ステキだ。花の季節にきたらきっと最高だ。
ポテチで軽食。
1000出発、1150鏡平着。またホットコーヒーのむ、そのソーサーの皿つかって、コンビーフ塩コンブサンドイッチつくってくう(ものすごく旨い)。
1220、シュッパツ。
個人的には大変努力した。
1558、新穂高ロープウェイ乗り場につく。最終は1600発だときく、
あわてて荷物をとってかえして、1600発の最終鍋平行きロープウェイに乗れた。
歩いて駐車場へ。
有料のはずだが集金人がいない。
車なので、ビールは飲めません、持ち帰りで。
そして家につく。
結果として天気がよかったから成功したのだ。天気の神に万歳。
歩きながら考えてたこと
・大きい時代と小さい時代
・選択は自由意志とか偶然とかのようにみえてそうではない
・偶然と思いきや手近にあったというならそれは宣伝の効果
・アクセサビリティ(楽に)
・課金システムとフリーシステム
いや、イザークとユリウスのことを考えてたのよ。大河少女マンガっていま成立するのかしら。大河少女漫画みをゆだねる幸せってあるのよ。紅天女は終わらせ方を誤ったと思う。
みんなが同じものを見る時代がすぎて、選択とかいうが、結局、力無いコンテンツが繚乱しただけであって、限られた中での大河のほうがよっぽどおもしろかったって言いたいわけ。
もうひとつ
・脳梗塞での脳組織の破壊の程度はランダムであろうとは思うが、ある程度は組織化された情報になっていないだろうか、つまり実際に破壊されているのはどのルートなのか、神経の側副路が形成されることについてどの程度の見通しが得られているのか、
促通の手技によってなにか変化が起こることをどのように記述すればいいのか。
もうひとつ
・オレとしたことが今月のLOの注文わすれてた。忙しかったとはいえ。
もうひとつ
・じゃあもうあいつにまかせてオレが逃げ出せばいいじゃん。いい時期に。
とか本当に長いみちのり歩きながらいろいろ思ったりしていた。それにしても天気がいいと本当に山と空は美しい。シンプルに美しいとしかいいようがない。
そのためなら登りも下りも本当にくるしいんだがそれも構わないと言える。
現にいまオレの足は指などの豆のやぶれたジンジンする感覚でいっぱいである。
一日目、夕刻の双六小屋テント場
二日目開始
双六小屋からよっこいしょと登ると、この巻道分岐に出てくる。ここから双六のおおきい塊を見上げる。まるくて広い山である。
双六山頂手前からみた、双六・丸山・三俣蓮華のつらなり。
双六山頂まできた
このへんから見る黒部五郎のカール
やたら天気がよくて槍がいつも見えている
三俣蓮華山頂。
三俣蓮華の山頂、3つの三角点
三俣蓮華から見た鷲羽
さらに三俣蓮華から見える水晶・ワリモ・鷲羽のつらなり
三俣小屋から登っていくときに鷲羽を見上げるがこれがもう大きくて本当に困難。
こういう風景を見ているといかにも高山にきているなあとしみじみ思う 雲より高いってことである
このくらいの槍が一番美しいかもしれない
美しい黒部五郎カール 角度が違うとまた違った印象
鷲羽頂上
ワリモ。実際には頂上はごつごつした岩の上であり、そこはいかにも危険そうだ。少し下にこの標識がたっている
水晶はまだ遠い
ワリモ北分岐と水晶小屋の間に池塘ぽいところがあった
水晶岳への分岐。野口五郎岳がよく見える。そして裏銀座の峰はまだ続くのである。いつかいきたい道。白くて乾いている。そりゃ水場とか全然ないよな。この付近の案内標には「水場は奥黒部ヒュッテまで無いよ!」と書いてある。厳しい現実である。
ここが水晶小屋(泊ってみたい気はまんまんだが、狭くて満員だと怖いですね)
水晶小屋付近からの槍
水晶小屋から水晶岳に向かう。ここまで来ると黒部ダム湖がくっきりと見える
雲の平がまるで浮いているかのように見える
水晶岳頂上の近景
近くにくると水晶岳の手前から山頂までごつんごつんと岩場がつらなる
水晶岳(やっとついた)
三日目
朝の鷲羽(3日目)を三俣小屋テント場から見上げる。
もうちょっとうまくとれたら年賀状につかえたのに。