よる2

しかし、死にたくない生きたい生きていたいと思うことは、それだけ、なにか、新しいこと、かつてしたことのないことを成し遂げたいと思うことで、ただ生きているだけでも自分としてはこの年を生きることは初体験なわけだ。
 とにかく。
 
 いまの状態がもうこれでいいってことは死ぬまでないわけだ。
 まあいまだかつてこれでいいなんて思ったことないけど。
 いつも「これは・・・」と思って
 
 突然だが昨日の「秒速5センチメートル」を反芻。あの夜の明かりの中を降る雪のちらつきのモーションのくらやみのキス。
 なんという衝撃だろう。
 
 そんな瞬間の強度があってさえ永続しない。