あさ2

〈物語〉シリーズ セカンドシーズン 第24話 「恋物語 ひたぎエンド其ノ肆」
うーむ・・・・
いやーひさびさに羽川さん見たわー
 
 いや。うーむ。残酷な運命。ながれる時間。決着。
 そういうもののまつ未来。
 
 うーむ。
 なんというか西尾維新の書くストーリーは未来が豊穣とかつながってるとか明るいとか開けているとかいうのと無縁だよな。無時間性といってもいい。もちろんいろいろあって事件はおこり闘いは起こり決着してその結果が生じるし羽川さん自身の変化とかそういう時間の経過を伴うものはあるんだけど、だからといって何かが決定的に変化したのかどうか、なんとなく、終わってみても何かが決定的に変化した不可逆的に変化した感じがしないのだ。怪異が去ったということがはたしてあっただろうか。決定的に怪異が去った(んだと思う)のは羽川さんくらいのものでそれは羽川さん自身が作り出した怪異だったからともいえる。蟹はどうか。蟹は去ったのだろうと思うがあれはプロたる忍野がいたからこそだ。暦くんはずっともう半身と離れることはできず、蛇はとりついて、あれ、とりついたあとはどうなってるんだっけ?そこがオレのよくわかっていないところだ。不死鳥は変わらずあそこにいるんだろうし。
 未来なんてものは本当は無いのかもしれない。時間が過ぎることと未来とはまるで重なっていない。ううむ。未来という言葉の、「ただ、未だに来ていない、実現していない状態」という感覚を再考したほうがいいような気がする。
 
 強引にオレのオレ自身のオレ性についての話にもっていくがオレは本当に仕事が長続きしない人間だがそれは人間の中で変化がおきているからだと思う、そのときどきでもっともこれしたいあれしたいということが周りの条件も含めて変化していくのは当然のことである、なにしろ世界そのものが変化を止めないのだから、
 だから制度的には損してもやりたいことをやっていた方が結果的にはいまここを生きるということになるのではないか。べつに何かの努力が無駄になったということはなくて無駄とはそもそもがさもしい言い分だ。
 無駄な知識などない。