よる

いつもそのように混乱し悲憤慷慨している。感情は乱れに乱れ。年とるごとにどんどん悪くなる。
 
あまりに憤ってそのために帰りの歩きの足がどんどんはやくなった。涼しい夜風なのにフリースの下に汗をかいた。自分が情けないとともに怒りがどこへ向けたらいいのかわからない。世界の中心がここだみたいな顔しやがって。こっちは辺縁の生き物なんだよ。さぞかしご立派な真人間でいらっしゃることで。よろしいことですねえ。
 
 これが拗ねであることがありありと。そういう夜。休みも休まれない。心身が乱れすぎている。