伊勢崎より帰る。

夜の部終わって外に出ると雨。予報どおりだ。折りたたみ傘を出し、早足でバス停へ急ぐ。本庄ゆきのバスに乗る。雨の夜、寂しいバス。3人しかいねえ。途中で俺一人になってしまった。突然ひらけるパースペクティブ、と思ったら利根川をわたる坂東橋であった。立派な橋だ。対岸のマンションのあかりなどが遠景で見える。本庄についたら、別ルートで来たらしいヲタが数人いた。まったく伊勢崎は遠い。

周辺情報、①両毛線で小山から行ったので、渡良瀬川を渡った。②途中、やけにおっさん爺濃度が高い電車になったな・・・と思ったら桐生競艇であった。皆は岩宿で降りていった。岩宿といえば歴史的な遺跡のあるところである。③聞いてはいたが、群馬県は、やはり外国人労働者が多いのだのう。伊勢崎駅から会場までのあいだにブラジル人用教会とフィリピン人用雑貨店を見た。そんなところか。

本編。やはりいいねえ千秋楽。開演前注意事項アナウンス、昼はWで夜はベリっ子。たのしい。WのMC、昼のののさんのネタは「ヨガが大変」。腕立てのようなポーズをやってみせてくれる。しかしののさん、腕立てを腹筋と言い間違える。夜は一転、このツアーを振り返って、「みなさん、のんたちが何言ってるかわかる?」ときた。それぞれの母たちに、「あんたたち早口で何言ってるのかわからん」と言われたらしい。その他、自分たちでも分かってるんだけどカミカミで落ちが無くて、何を言いたいのか、はたしてお客さんに通じているのだろうか??と思ったそうだ。大丈夫、爆笑してるし、純粋に楽しいし、ネタはちゃんと通じているよ。愛があるから。
個人的な話で申し訳ないが、昼は立ち見で、前のやつの頭が邪魔で、しかも両隣が若い女の子と幼児連れのお父さん。あまり激しく動くわけにもいかず、ストレスが溜まる。しかし夜はマトモなヲタ席であった。十全に動く。それと、今回のツアーで初めて、いっしょに校歌を歌ってみる。楽しい。もっと早く一緒に歌えばよかった。
夜の部の校歌は、あいぼんさんがアドリブを仕掛けてみたりしていた。しかしあの「はい監督!」縛りでは入れにくかろう。あいぼんさんは、途中で生徒役のベリっ子の側に入ってののに次の進行を振ってみるという挙に出たのだが、それはちょっと難しかろう。しかしチャレンジ精神やよし。
じっと見ていて、「常夏娘」のフリ、ステップが結構複雑で、見てとても真似できないことに気づく。やってみてわかった。それにしても私は常夏娘が好きである。4人が。まいはまーさりしゃこキャプテンという面子が。いや、好きで言ったら全部好きなんだけどね。でもミドルテンポで、上げ上げとまでいかないこのミディアムな曲を、可愛く朗らかにやってくれてるこの4人がとても好き。
それから抱きしめないで〜日記付き〜ですが。聴けば聴くほど好きになる。何度聴いても。「で・・・・あ・・・った・」のところ。息をつめて見守る会場。詞がいいんだよだって。だって出会ったんだよ。出会っていなかった二人が、離れたところでうまれた二人が、であった。めぐりあった。それってすごいことじゃない?
いろいろ書いてもきっと書ききれないが、やっぱり2年目のこのW&ベリーズ工房というこの形、正解でいいと思う。間違っていないと思う。現場で思うのは、やっぱりリードしているのはWの方だということだ。ただし、ベリーズのパートは十全に取ってあるからやりまくってるしベリーズが何か制限されているということではない。ただ、リードしている。引っ張っている。単独は単独でいい。しかし、結局、新しいものがあるのではないかと思う。ゆりちなロボキッスを歌うことは、意味があると思う。どういう意味か?それは、ゆりちなが「Wの芸を実地で感じつつ客の目の前で実習する」ことではないかと思う。たしかに全然違う。似せようとかはしていないのではないかと思う。でもゆりちなにしか出せないパキパキした感じが出せてきていたのではないかと思う。雅ちゃんが「抱きしめないで」に挑戦しているのも同じだし(雰囲気をつくるのがいかに難しいことか)、ましてや桃子はアイドル性の塊ともいえるあいぼんとシュートで戦っているのである。板の上で。それはベリーズにとっては真剣勝負だし、Wにとっても真剣勝負なのではないかと思う。実際、桃子の若さは脅威なのではないかと思う(桃子の若さは動きでわかる。踊り。跳ね方。ポーズの決め方、バネ仕掛けとはこのことか)。