いて

朝、ピングドラムを見ていて、たぶん遅れたというか遅くなった。 
 
いろいろ重なった。
 
 迷っていたが、今日は悪沢岳をめざしてみようということで、車で鳥倉登山口に向かった。駐車場は満車で、路肩に停める。9:36、歩きだす。
 12:50、引き返すことを決める。
 
 ここにいろいろある。
 だいたい疲れがある。どうしても、足がなかなか前にいかない。登れない。小刻みに休憩をはさむが、だめだ。ばてている。
 なんなら三伏峠小屋に泊ってもいいと思ったが、まだ営業期間中なので、お金がかかる。(もし営業終了後で冬期小屋開放なら協力金くらいで済む)
 そのことをガイドブックで確認したところで、急に気力を失ったので、引き返すことにした。
 
 もともと、二泊三日で悪沢までいくのであれば一日目は高山裏避難小屋まで行くべきだ。だがこの時間では、いかようにも苦しい。
 
 あと、すれちがったどっかのおっさんに「荷物が大きい」とか言われて気になっていた。悪かったな。
 あと、登山中の抜いたり抜かれたりする3人グループが、多分それを気にしてて、オレの歩きペースは乱れていた。
 
 そういうわけでとにかくバテた。
 
 小屋であるが、営業中で、ガイドブックに「予約希望」って書いてあるということは飛び込みを歓迎しないということである。ましてや南アの南部は、小屋が「完全予約」とか、「食事を出すのは条件を満たした人だけ」とか、そういう世知辛いというかなんか雰囲気わるいよって小屋が多いのである。
 
 なのでいくなら最低限小河内避難小屋まで行かないといけないが、今日の体調ではそこまで行ける自信がない。
 
 結論は引き返すとなった。
 
 それにしても、やっぱ「余裕あるスケジュール」と「朝は早朝から行動」が原則だなあ。
 
 まあ山は逃げないからオレが生きていればまた登れるけど。
 
 で、下った。
 
 あんまり成果がないので写真をとった。マクロに凝ってみた。上にのせた写真である。
 この道のいいところは、下草の青々とした色あいが大変に美しいことである。写真みててもきれいな色と思うが現実はもっといい。
 あと、鳥倉林道はいい道である。
 南アの大きい山と大きい山の間の谷をのぞきこむ林道である。誰もいないし誰ともすれ違わない。午後である。もう、登ってくる人もいない。爽快。
 
 だいたい登山にきて他人がいるのがいかんのである。
 
 って言うのも無理があり。オレが他人を気にしなければいいのである。もっと気にしないのが必要だ。ペースも乱さないような。
 
 帰ってきてめちゃイケ見てる。 いまの雛形さんとつきあいたい。昔は顔も胸もパンパンにはちきれそうだったがいまはかなり萎んできた。そこがいい。