映画について思ったところを書く(考えた、というほどではない)
男はバカで
墓穴を掘る
すべての男がそうしている
という映画らしいぞ
この映画の主人公はフランクというアイルランド移民の男である
米国におけるアイリッシュとは
”プロテスタント系のアイルランド人移民は18世紀から19世紀の産業革命期にアメリカに移民し、特に当時辺境地域だったペンシルベニア州、バージニア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州へと定住した。 1845年から1849年にかけて起こったジャガイモ飢饉の際には、数百万人のカトリック教徒が北アメリカへと押し寄せた。”
より
アイリッシュの方がつくるアイリッシュのサイトではこのような記述
”アイルランドは現在人口4百万人ほどの国ですが、かつては8百万人の人口がいました。ところが1840年代にジャガイモ飢饉(Potato Famine)が起こり、百万人が飢えや病気で死に、2百万人が北米へ生きるために移民して行きました。その後もアイルランドから成功を夢見てアメリカへの移民は続きます。映画「ギャング・オブ・ニューヨーク」(2001年)では到着直後のアイリッシュが、「タイタニック」(1997年)では三等船室に1912年希望を求めてアメリカに渡っていったであろうアイリッシュなどが描かれていました。また、「アンジェラの灰」(1999)でも1930年代の貧困の様子などが描かれています。”
Irish Network Japanさんより
https://www.inj.or.jp/archives/191
なんというか
「公的」にいまは合衆国市民(citizen)
であることの了解
日本って移民を公的には否定しているくせに実際には
いろんな住民がいるのに
どのような公的なポジションをあたえているのかあたえていないのか
所謂『入管』での非人道的な監禁は何故違法なものとして排除
されないのか
いや話がとんだ
アイリッシュマンを見たオレの感想
・アメリカの老人ホームは快適そうでいいねえ個室だし
・娘から最終的に忌避される父親という存在は全男性にとって恐怖概念でおそろしいとしか言えない
・娘たるものは決して父親を許さない
・被った損害や傷つけられた感情はなにをもってしても賠償できない
・したがって永久に解決しない
・感情は変わらずのこり泣き笑いであきれ笑いと哀しみによる泣きで対応されてしまう
・家族からの視線を思えば決してやってはいけない一線を越えてフランクはそんなことをしてしまった
・生殺与奪を握るやつがいてそいつが親も同然だったという組織の論理は冷徹というか組織の存続だけを第一義に考えるのでフランクと家族との関係などは二の次にきまっている
・組織なるものはだいたい醜い
・老人になり関節炎症になやまされ自宅内で転倒しても誰も助けになどこない状態
・そうなる前に殺されたジミー・ホッファのほうがかえって幸せだったのかもしれない
・ジミーを殺してその後にTVをみる家族たちの中から娘から「ジミーの妻に電話しないの」と言われるフランク
(記憶なので実際とは違いますこのあたり)
・ジミーの妻に電話かけてしかし言葉がもうなんかどうにも何を言っているのかわからないくらい狼狽し不安定なフランク
・最終的には大きすぎる墓穴のためにフランクは穴に落ちてもぜんぜん土が埋まらなくて死ねないのだろう
・哀しみだけが世界を支配する
そんな映画だったと思う
今年(2019)見た映画リストをつくってみる
20190419 愛がなんだ
20190503 名探偵ピカチュウ
20190301 シスターフッド
20191115 アイリッシュマン
20190719 天気の子
20190215 女王陛下のお気に入り
20190309 ROMA
20191004 蜜蜂と遠雷
20190531 長いお別れ
やっと9本
本当にこれが2019なのかは定かではない
まあでもいいでしょう
追記
20190927 宮本から君へ
20191220 この世界の(さらにいくつもの)片隅に