映画「マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ” 」について

マルタン・マルジェラはベルギー出身の服飾デザイナー

エルメスのデザイナーとして契約(1997~2003)

 

いや刈谷日劇にいって「ボクたちはみんな大人になれなかった」を

みようと思ったら渋滞などもあり

まにあわなくて

午後のこれをみることになった

わけです

 

なんにもファッションとかしらないのにオレは

なぜこれを

このドキュメンタリーを

みようと思ったのか??

 

さあ

わかりません

でも未知の新鮮なものをみてみたい気持ちはあった

 

マルジェラ氏は顔出ししない(声だけ)ので

そういうドキュメンタリーです

でも監督は大変だったみたいですね

世界的なドキュメンタリーの名手でも

つてを通じてメールを送って

返事こないのでつてを通じて促して

やっと返信きたという

 

マルジェラ氏のデザイン

ファッション

のどのへんがイイのかはオレにはさっぱりわからない

比較の対象もないからだ(そもそも

自分が服を選択する理由の第一が機能性だから)

他人と会うための服とかもそんなに大した対人関係が

ないので気にする理由がない

ないのじゃ

 

でも

マルジェラ氏がこどものころに

祖母(おばあさんはドレスメーカーだったそうです)から

生地の端切れをもらって

本にはりつけて

ドレスブックをつくっていてそれはいまでも

保存してある

これがものすごくキュートで

かわいい

 

ショーのモデルさんの証言がある

とてもやさしく

温かく柔らかく接してくれる(服のちょっとしたなおしとか)

ショーモデルは

デザイナーから「服のための物品」扱いをうけたり

乱暴に服の着付けをなおされたりすることもあるんだって

 

エルメスのデザイナーになってはじめてのショーが

あまりに地味と言われて

あの馬具とか柄とかカラフルな色彩とかはどこにいったの!

と悪評だったんだって

でも本人は自信があった

 

白が好きなんだって

事務所は白で壁を塗り

什器も安く買ってきたのを

白く塗ったり白い布を上からかぶせたりして

まっしろ空間にしたんだって

 

ショーを

パリの郊外の労働者地区でやってみたり

駐車場でやってみたり

いろいろだ

 

また

モデルの顔に布をかぶせて

顔がみえない状態でキャットウォークを

歩かせるというアイデア

身体と服に集中できるんだって

 

かっこいいわ

 

メゾンマルタンマルジェラの哲学とは

「匿名性」なんだそうだ

 

タグの四隅に白い糸でぬいつけた

糸は内側だけでなく外側にも

だから後ろから四つの糸の縫い付けを

見ることになる

 

それは名前ではなく形で象徴する

 

顔を出さないのは匿名性を担保するためか

 

なにしろバカな質問をするような奴がいるからね

 

かなり特別なドキュメンタリーだった

こういうのもいいと思う

 

いまでもマルジェラの精神で

ブティックにいけば服を買える

買えるけどね

(お値段は公式オンラインショップを参考に・・・・)