映画「PAST LIVES 再会」について

矢場町センチュリーシネマで鑑賞

 

苦い映画

誰が主人公でもない 三人いて 三人ともに

それぞれのにがさをもっている

 

しかし韓国人の男が

一番

暗黒に触れている感じがある

オレがそう思うのである

 

なぜそう思うのかを

書く

 

簡単に

 

ソウルで12歳くらいの男女仲がいい

女子の一家はトロントへ移住 別れ

 

12年後 ネットでその女子男子再会

画面でだけ

きっかけは男子のほうが「探している」とネットカキコしてたのを

女子のほうがみつけたからだ

 

さんざんスカイプかなんかでトークしたが

どこかで「仕事(女子は戯作者)に集中したい~このままでは

トークしたりあなた事ばかり考えてしまう」

ということでスカイプは中断

そのまま12年~

 

その間に男子は兵役があったり中国語をまなんだり上海にいたり(仕事は

サラリーマン的なやつで苦労している)中国の女子?と

つきあったり離れたりしている

 

女子はライターズ招聘プログラムで田舎のいいところで

過ごしてたらそこでであったユダヤ系米国人の男とであって

つきあうことになり結婚

 

そして12年たってNYで再会することとなる

 

そもそもでいえばその12歳くらいのときから

お互い幼い恋愛感情はあっただろうけど

ずっと女子のことばかり考えていたのはこの韓国人の男

のほうである

女子は自分から連絡とろうとはしていなかったわけで

途中で切ったのも女子のほうだったし

 

だからといって確定的にどっちがどうとはいえないが

まあ

それで

NYで休日をすごす

そしてまたわかれる

そういう話だ

 

求めて得られなかったのはこの3人の中で韓国人の男だけである

 

女子は自分の夢をかなえるためにトロントからさらにNYに

移住しているしグリーンカードも手に入れた(結婚により)

 

ユダヤ系の男は女子を手にいれた(いちおう)

 

またこのユダヤ系の男がひかえめでありまた

こういうのも包容力というのか>?と疑問になるくらいの

やさしさ(無関心かみひとえだが無関心ではない)を見せる

 

しかしまあ

 

韓国人の男の「大学の友人」たちがいつもおなじメンツで

大学時代

そのあと

12年後にNYいく直前

ぜんぶメンツがおなじで焼き肉屋も同じなのがいいね

あのヒゲの男

いつもおなじ

 

映画は「ありえたかもしれないあなたの人生」をうつすものである

として

この映画をみて

さあ

どうだか・・・と思う感じは

これは寓話なので戯作者として若くして成功してその後もやってる女子が

うますぎる(ある意味天才)のであり

 

男2人は

女子のまわりを衛星のようにまわっているキャラにすぎない(ほんとうの

深い近接までたどりつけない)ようにも見える

 

しかしまあ本当によかったシーンはNYでの再会シーンで

つまり12+12で24年顔をみていない相手とついに再会したときに

男子のほうはどうしたらいいかかたまっており

女子のほうからハグするそのシーンである

 

ハグするしかないね

そして男子のほうは背に手をまわしていいものか躊躇してから

背に手をまわす

 

ハグでいいんだよ

 

韓国人の男はこのあと韓国に帰ってそして

いい女にもめぐりあえず

労働で消耗して死ぬであろう

友人には恵まれて死ぬであろう

それもよかろう

とかね

 

なんかいまのオレ(オレ自身)は移住のことを考えています人間なので

移住する女子が「自分の手で人生をつかみとりにいくのよ」とか

言うと

すごく

そうだなあ

と思ってしまうのです

移住ってそういうもんだよね

 

アクション

 

トロントいってみたいなあ

不思議な雰囲気らしいぞ(この映画でトロントロケしたかどうかは

定かではない)

 

さあ書いたぞ

 

これからラジオとポッドキャスト週刊文春のカントクインタビュー

よむぞえ

 

 

ちなみに「PAST LIVES」とは「前世」のことで

前世とかの縁のことを韓国語で

「イニョン」というそうだ

8000層の縁がかさなるなんとかなんだってさ

民間伝承か

 

参考

“縁―イニョン―”とは?『パスト ライブス/再会』より、二度目のすれ違いと新たな出会いの訪れを捉えた本編映像が公開! - SCREEN ONLINE(スクリーンオンライン)

 

後記:

とりま

宇多丸氏のムービーウォッチメンきいて

「愛する相手だからこそ相手を自由に」

(If you love somebody, Set’em free.)

というスティングの唄なんだよ

あのユダヤ系米国人の男が

ノラことナヨンに対して接する態度はこれなんだよ

宇多丸氏が激説(力説より上の)

してて

はあ

そのとおりだなあと

思う次第であった

 

そんな相手がいればね