よる3

旅行の感想を忘れていた。
 
 なんというか、オレが「有難い」とか言いだすのは珍しいので、おそらくオレは、不調からの回復にあるのである。どこにも行かなかったし。花巻いったか。それからまたしばらくなあ。
 
 房総を、「伊豆」との比較で昨日書いたが。比較はあんまり意味ないな。
 房総は観光半島であるが同時に「農業半島」でもある。この二日間で農業するジジババを何人みたか。200人は下らない。
 土地があればなにか植えるやつらである。
 まあ漁民も確かに仕事していたが、これも「ジジババ」であった。
 とにかくマメに働く人はジジババでありしかも第一次産業であった。漁撈民であり農民であった。
 
 若い奴がいない。
 
 オレがみた若いやつはみんな遊んでいたし、都会に行こうとしていたり、カップルで待ち合わせしてたり、その他、家族で若いやつはとにかく楽しもうとしていたり、動物と遊ぼうとしたり、食い物に夢中だったりしていた。
 
 なんで旅行でそういうことを見ているのかは別として、とにかくそうだったのだ。
 
 バスの会社も運転手もジジイだったりババアだったりした。民宿の主人もジジイだったな。
 
 なんだろう。
 このコントラスト。
 
 なんかおかしいのである。個人に重きを置くとすると、この「遊ぶわかいの」は、年をとったら「遊ぶ古いの」になると想定される、そうするとこの世には働く人がいなくなると想像できる。
 そんなん困るではないか。
 どうしてオレの見た働く人は皆老いていたのだろう。
 
 まあGWだから、若い奴が働いていたけどやっと休みがきたので、おおっぴらに、ハメをはずしていると考えるべきなのか。普段は働いているから。アリのように。
 
 まあそうですか。オレの職場だって少ないけど若いのいるしな。働いているしな。懸命に。
 
 でもオレの旅行の感想が「第一次産業人口の老齢化の深刻さ」でもあったのは本当だ。