よる

ナツメのオミミ、最終回、夏目ちゃん×マツコ・デラックス
 
基本的には個人として「自分が自分であることのオリジナリティを、主張することの困難さと、それでもやることの意義」。
 なかなかマツコさんは自分語りをしてくれないが、夏目ちゃん相手ならば、やってくれる。ありがたし。
 
 まあまず夏目ちゃんがこれからどうしていくかについては夏目ちゃんが自覚的にわがままというかオリジナルな道(美人フリーアナウンサー)を歩んでいくのか。別に誰も心配してないしオリジナルだとは思うけど。バンキシャにおいてある意味のお飾りの華の究極形を実際やっているわけですが。
 
 マツコさんが「自由で、あとは親を看取りさえすれば、なにをしてもいい、寂しいけどフリーであること」を語ったのはオレにとってはまったくもともとオレがそう考えていたことであって、多くの人間が子供を育てたりすることを通じて人間であることの意義を満たした感につつまれつつ不自由さを嘆いたりすることの対極にあるありかたの方を選んだ状態を、「これを選んでしまったのでもうこっちで行くしかない」感じ、に強く共感してしまう。
 
 それはさっきの40代独身会社員にも言いたいことで、結局なにか普遍の価値があってそっちがさいごは至上のものであるからしてそっちの前にひれ伏してたとえ自分にはできそうもないけどそっちをとにかくやるしかない(子供をつくる)んだよ!!!と思えたとしても、
 それでも人間には他の動物にない多様性を保有というか多様性をあまんじて含有する状態が可能であると思う、
 子供をつくらないやつでも生きていていいと思う、
 生物としては異常なものであるかもしれないが、
 地球全体としては過剰な人口増加があるわけで、グローバルに考えると先進国で子供の数がすくなくなっていくのは途上国での爆発的人口増加のもたらすデメリットを相殺する動きだ。種としての人類の調整行動でもある。
 
 まあ日本がへんな先端にあることだけは間違いないんだけど。
 
 でも別に個人としてはグローバルに種の一員としての責任なんて考える必要は全然ない。勝手にすればいいのである。
 子供をつくったからといって人類への貢献度が高くてこれで立派な社会人としての通過儀礼をすませたんだと威張るやつが真に偉いかって、まったく偉くない。逆に社会保障制度の上にのっかって社会全体からみて制度を壊していく方に加担している悪魔である可能性すらある。
 老人がながながと生きることによって医療制度をどんどん壊していく(国家の方の負担が増加の一途をたどり最終的には破綻しかありえないような姿)ようなものだ。
 
 まあ正解も間違ってるもどちらもどこにも信頼に足る理想像などないのだけれども。