感想など

家庭教師のトラコ

#8

TVerでぎりぎり期間ないにみれた

えーと

孤児が

オレはもらわれなかったんだ

すねるのは「サイダーハウス・ルール」だよね

 

これはかなりじゅうような点だと思うのだが

橋本愛ちゃんが好きなのでこのドラマ1話からみてきたが

つまるところ「目的のためなら手段を選ばない」その行動(と根底にある意思)が痛快だ

というのがこのドラマの「売り」である

しかし「意思」については一応秘匿しておいて

興味をひかせて

あとになってからそれを公開するという形にしたわけで

それは諸刃であって(両刃であって)

もしそれがつまんないことや陳腐なことだったりしたら

興ざめなわけである

 

えっと

興ざめとまでは言わないが

そこそこのところ

「えー?」(困惑)

という程度のオチになりそうでオレは

ちょっと心配しているのである

 

むつかしい

日本の地上波TVのドラマは難しいねえ

というのはもうネットフリックスのように

諸々の規制のない媒体があるので

そこでは犯罪もエロもある意味かなり野放しである

 

犯罪をドラマに組み込むのも難しいし

 

恐喝をすれば報復があるに決まっているし

 

むつかしいなあ

おもしろさと社会のリアリティを両立させるのは

本当にむつかしい

西尾維新のように小説という媒体を選ぶならまだしも

実写で地上波でドラマだからなあ

むつかしすぎる

 

感想などのつづき

もうひとつ

舞城王太郎『短篇五芒星』の1つ目の作品

「美しい馬の地」

それはカッパドキアのことなんだけどね

 

なんというか小説という形であればこそ表現できるようなことが

あり

それはたぶん実写では表現できない

のだと思う

階段から落ちるときにその人間が何を思っていたか

時間は延長され

 

まあトラコさんも#8で階段から突き落とされるわけですが

(おそらくは報復)

 

流産が確率として思ったより高いというその事実だけでも見悶えるほどの怒りを

覚える男がいたとしてもその男は他人に理解されようなどと

してはいけなかったのだ

ということなのか?とオレは思ったが

そこで何の”衝動”がオレを動かすのか

オレはアメリカにおける出生前胎児の権利ということを

つまりアメリカにおける「堕胎は違法」派のことを思い出した

ここには宗教がからんでいる

 

からんで

絡んでいるのだ

 

ものすごく

なにか

 

「正しい/正しくない」

そんな二分法は何の役にも立たないばかりかどちらからも

攻撃されるだけの

全く無駄以前の害悪

 

小説の短編1本でそのおそろしい底なしの闇についての思いが

引き出された

引っ張り出されたのだ

恐ろしい短編だといえる

 

とくに男性が「自分でかかわることのできない」出産あるいは流産に

かんして

コメント出すだけでも罪で害だ

みたいなことが

ある

あるのか

あるだろうな

おまえはそこから出ていけと

言われているのである

いつもどこでも

 

かといってデタッチメントをきめこむこともできない時代である

 

いつもこの周辺でオレもまた嫌な気分になっているのである

嫌な気分

そう

「心地よい」の反対だ