http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20080909/1220932065
考える。
どうしてどうしてなのだろうと。
まず先に思っていることとしてはaurelianoさんの考えを批判する気も否定する気もぜんぜんないということだ。しかし人間はひとりひとりが違う考えを持つのでオレの考えを書いてみる。
私はPerfumeさんのダンスを「面白い」と思うものである。その上でオレはダンス素人である。習ったこともないし集中的に鑑賞したこともない。
Perfumeさんのダンスを生で唯一見たのはNHKホール。PopJamだったか、その後番のMJだったか。なんにせよパフュの3人があらわれて、ロングバージョンで「ポリリズム」を踊った。たしかオレの日記にそのことを書いたはずだ。
面白かった。
それ以外にダンスをたくさんみているのといえば2000くらいからのハローの一連の楽曲とライブたちくらいか。
自分で踊るのについては、初回のWireに行ってみたのと、あとはライブに行ったときに勝手に気の向くまま体を動かすくらいである。
自己紹介乙。
さて結局答えはオレ的には振りコピである。あと、音楽と踊りと発表の場とファンという一連の構成要素の水準をある程度揃えること。
と書いてみたが、ダンスだけを抜き出して評価をこころみることにはあんまり意味がないと思ってるってことだまとめると。
しかし他にもいろいろ派生的な問題は存在し、たとえば「統一基準でうまいへたを直線上に並べることはどれについて可能か(判断が成立するかどうかの可否)」ってこともあるし、「分かってる/分かってない、の分別を本人がしてていいのか(判断主体の自己検証)」ってこともある。いろいろ言うとぼやけてしまうので、オレ的なところ(アンダーラインつけたとこ)に戻る。
ファンは彼女たちが大好きで彼女たちの歌う歌が大好きで、さらにその曲をつくった人(彼女たちにあらず)も好きで振り付けをした人(彼女たちにあらず)もだいたい好きだ。そういうすきすき空間がライブでありライブでみれるその踊りのパフォーマンスを楽しく消費する。そゆとこで、彼女たちと一緒に振り付けをコピーして踊ると大変たのしい、さらにそれをまわりの客たちといっしょにやるとなお楽しい。一体感。
 そゆことがしたい。
 したいので、たとえば彼女たちがあんまり高度な技をやっていたらいっしょにできないし、速すぎてついていけないかもしれないし、また、客から見てその技がどういう技なのかわからなくてついていけないかもしれない。価値がわかるわからないは、不明。
 そんな大衆音楽アイドル歌謡が好きなやつらでも、たまにバレエなどを見て、おおすげーと思うこともあるし、マイケルジャクソンさんの踊りをみておおすげーと感じることはあるだろ。ただ思ったり感じたりするだけで、別にそれを、やつらの大好きな「彼女たち」のダンスと比較する必要はぜんぜんないのである。やつらから見て、彼女たちのダンスは「十分に歌の世界を動きにあらわしていて、彼女たちに合っていて、またそれをオレたちで消費もできて真似もできて、トータルで文句ない」からだ。
 まあ、ファン=やつら=オレ、なのだが。
 Perfumeアイドル歌謡に入れると怒る人もいるとは思いますが、そこは勘弁してください。私はハローもPerfumeもどっちも好きで、いい意味でこの言葉を使っています。ハイカルチャーじゃないという点では共通してると思います。
 あと、さっきわざわざ(彼女たちにあらず)とつけておいたのは、彼女たち(パフュもハローの子たちも)は、いわゆる作詞作曲して自分を自分でプロデュースするアーチストではないということを強調しています。つくられもの、でもあります。パフォームしているのは彼女たちですが。そういう意味では彼女たちの表現しているものは「他者のメッセージ」であります。送り手から受け手(ファン)までのみちをつなぐ媒介みたいなものでもあります。でも「つたえたい・ひろめたい・おくりたい」というOUTPUTの欲求を持っているのは彼女たち自身だと思うし、もともとの作り手プロデューサーとかは「彼女たちにこそこれを歌わせたい・躍らせたい」と思ってつくってるわけで、たかが人形だと斬って捨てるのもちょっと軽率かなあと思います。
 というわけでオレの興味は受け手がそれを面白い・楽しいと思うかどうかに偏っているようです。