朝おきたら雪だった。
というのはこの冬べつにはじめてではなく、もう何回もこういうことになっているので普通にスクーターで会社にいく。すべるこたーすべるが、どうすると滑るかがわかったので、滑らない方法で運転すれば滑らない。よきかな。
会社につくと有志が雪かきをしていたので早速まじわって雪かきする。
じつはうまれてはじめて雪かきというものをしたがそれについては特に誰にも言わなかった。というのはオレ以外の皆は人生においてもう何度も何度も雪かきした面子ばかりなのでそういうことを言うと変わり者というかよそもんと思われるだけのことで別に得しないからである。
 しかしオレ的には雪かきというのはどうしてもしなくてはならないのは苦痛だがそうでなければいい運動だったのであった。
 どうしてもというのは家の前が雪に埋もれるとかいう場合であるが、オレの地方は別にそれほど大量に降るわけではないので、事実自分のアパート前とかを雪かきしなくてはならない必然性は特にない。
 しかし職場は、いちおう客の安全という面で誰かが雪かきしなくてはならないのであった。
 でもまあ寝坊したふりをして始業ぎりぎりにいけば雪かき作業はサボることができる。
 そのへんは、いつも参加してて偉い人と思われるかどうかもよくわからないのである。
 事実、家が遠い人は毎回必ずぎりぎりにきているので雪かきに参加したことなど1回もないからである。
 でもそれがどうしたってわけである。
 まあどうでもいい話だが。
 なんにせよ豪雪地帯じゃなくて本当によかった。
 帰り道のスクーターでは顔が凍傷になりそうだったが。