記憶

「しかしロコモティブ・シンドローム、つまり運動器の障害をもつ方々ですが、結局、人間という動物の構造が、「常にうごきまわる」ことを前提としてつくられているために、「動かない」ことはそれだけで「健康をだんだんと害していく」ことに直結しています。
ここでどうも不思議なことがあり、いわゆる「脊髄損傷者」の方々がおられまして、事故などで脊髄に損傷をえたために、下半身麻痺ですとかその他あるところから下が動かないということになるのですが、不思議なことにけっこうそういう方々は長生きされるという印象があります。なぜ、動かないのに長生きできるのか?
 つまり、「動かせるのに、自分から動かない」ということと、「動かないのでその部分は動かさない(他の部分はたいへんよく動かす)」ことの間に大きな違いがあると思われます。
 
 痛いから動かさない、だるいから動かさない、など、いろいろ理由はあるのでしょうがね。」
メモ。