できごと

昨日TVをみていた。NHK。クラシック人気投票。上原彩子さんのプロコフィエフ、かなりすごい味だが、すごかったのは妊娠中ということですごくおおきいおなかで弾いていてこれがもう映像としてみたことないレベルのすごさ。音もすごいがビジュアルすごい。なにか神秘の二乗みたいな感じだった。
 
 今日。酒のんで昼寝。快適。昼寝ほどたのしいことはない。
 
 夕方になったのでおきて本屋とガソリンスタンドとジムと風呂と買い物にいく。
 本屋では「うつうつひでお日記DX」と「自由をつくる 自在に生きる」。対照的ともいえるしそうでないともいえる。
何が対照的か。
 著者。かたや国立大学の教授で博士かつ人気小説家で、もうだいたい一生食うに困らないくらいの財産を持ち、それでもまだ書きたいことがあるので書くという男。
 かたや、人気漫画家・・・だったこともあるが浮き沈みは激しく、一時期はアル中失踪入院を経験、現在はどうなっているのかよくわからない人である。
 が。
 どちらも妻がいて家庭がある。
 
 正直言うとこの二人を比較するとフィクションの作品としてはオレはあじま先生の方がすきである、自分に合っておる。森先生の小説は一本だけ読んだことがある(イギリスで山岳鉄道みてなんとか)が、面白さがさっぱりわからなかった。多分、オレが単なる馬鹿である可能性が40%、オレには合わないという肌の問題が40%、めぐりあわせが20%。
 森先生のミステリについてはオレの姉が大変にいれこんでおり、そういう「論理がどうたら」みたいのがオレの姉は好きである。オレはどうも肌にあわない。
 吾妻先生の作品はどうか。単純に好きだ。オレは少年チャンピオンで育った人間なのでドカベン・ふたりと5人・くるくるくりん・マカロニほうれん荘と並べてみるともうたまらなくなる。年代がバラバラだって?そんなこたー気にしないのである。
 失踪日記は読んだ。たまらない本である。あの超現実を思わせる絵柄でリアルに冬の寒さや空ビンをたくさんすこしずつ酒を集めて飲む話を読むと本当に異空間的な面白さがある、面白いということばがあまり合ってないが仕方ない。オレはオレのしらない世界を見たいのだ。
 それがSFってもんだと思う。
 多分オレはミステリを読むのが下手なのだ。
 SFについては結局筒井先生に教えてもらったようなもんで筒井もまた姉が好きだったおかげでたくさん読んだ、姉というものがいると影響力でたいへん便利である。
 しかしミステリというものを好んで読む人がまわりにいなかった。しゃーないね。
 かろうじてまた最近舞城をよみはじめた。暗闇の中で子供。奈津川家の話は好きである。速度がある。
 しかしひでお日記に佐藤友哉について書かれていたので、一度挫折したが、やっぱりそのうち読んでみようと思う。佐藤でちゃんと読んだのは、「子供たち怒る怒る怒る」だけだ。「フリッカー式」は挫折した。やれやれ。
 
 そういうわけで休みの日なので読書について考えた。なんて有意義なんだ。くだらん。なんの役にもたたん。たたない方がいいぞ。
 結局知らない世界というのはイメージの問題なのだ。脳内世界。