はるか昔に書かれたハルヒ考察の 古典
「涼宮ハルヒの憂鬱 その危険な世界観」(tanabeebanatの日記 様)
http://d.hatena.ne.jp/tanabeebanat/20060702
ありがたい参考になります。いまごろトラックバックってのもなんですが。
ここからオレの文章。
さて。いつも不思議なのは、キョンとは、キョンが一体なにものなのかということだ。オレにはもちろん分からないし、キョンの名もわからない。
西尾維新の戯言シリーズでいーちゃんの名前が最後まで明かされないこともそうだが、つまるところ名前という記号が無いのである。
無い、そしてそのことが世界で特別であるならば、彼は特別なのである。主人公。そうだろう。
主人公はいつも特別な存在だ。とくにそれが「語り手」であるならば。
キョンが「閉鎖空間」に入ることができるのも特別なことなのではないだろうか。たとえ誰かの導きがあったとしても、誰もが入ることのできる空間とは思えない。
つまりそもそもがキョンは選ばれた数少ないひょっとしたら唯一の人間・
ハルヒが自分が創造の力を持つことに無自覚であることと同じようにキョンもまた唯一の者であることに無自覚であること。
読者であるオレとかは外からキョンのことを見ていて、キョンを外から見ることができるのはオレとかだけである。古泉も橘も誰もキョンを外から見ることはできない。
外からってゆうのは作品の外からである。
別に作品の外をここに想定するのはわるいことではないと思う。作品は作品の外がなければ成り立たない。外つまり読者。キョンは語っている、ながい展開を語っている、誰に対して語っているのか?外に対してだ。すまんとさえ言う。誰へ。外へだ。
われわれもキョンの友人なのである。
親友ではないにしても。
オレはまだ「驚愕」読み終わってないので、なんとも言えないですが。
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参考ってちょっとヤな言葉だったかもしれない。反省。「参考文献」があって、その上で自分の意見なり主張なりがあって当然、しかし「アイデアの根源を盗む」ことが果たして。
オレは自分が盗んでないという自信があるのでここに日記をWEB公開しているが、さて。
まあでもオレは同時に「オレが世界の秘密の一部でも明らかにした(reveal)」なんて露ほども思っていないけれど。
ただ思っただけだ。
それをどっかから借りてきただろ剽窃しただろとか言われたら気分がわるい。
むつかしい。
世界に秘密などあるのだろうか。